幸栄丸 第7号船
鹿島沖 水深25m-30m
晴れ 微風 波1m-1.5m
ヒラメ1枚 44cm(700g)
「ドラグしめるな!」怒声が船中に響く。「引いたときは巻くな!」連続アタリなしの二流し目、巻き上げ指示が出た直後だ。いきなり竿が突き刺さった。「喰ってんのか?」と船長がすかさず横に。水面下にユラリと魚影。「で、でかい!」観衆がざわめく。スパッと頭からタモ入れ。ヤバい!そっくりかえって逃げた。「竿立てろ!!」船長の怒声によろめく。ついに取り込まれたそいつ。1mほどの巨体を席上でドタンバタンと踊らせる。後検量9.6kgの怪物ヒラメだ。
すぐ隣の釣り師の獲物だ。右舷トモから一部始終を見た。生涯かけてもお目にかかれるかどうかの代物だろう。船長も「写真とって全国紙に送る。」というほどだ。そのモンスターはすぐ隣にいた…。俺のイワシの目と鼻の先だ。それに喰っていれば、タイトルは“鮮烈!鹿島デビュー”とでもなっていたろう。が、釣りにもタラレバは禁物。二回目という当の本人は「クーラーに入らない…」「おいしくはないんでしょうね…」とあらぬ心配をする。イサキ初挑戦を思い出し、苦笑。大物の40cm超を2枚釣り上げ、「イサキってデカイんですね。」と言いながら20cmクラスをリリースしていた俺。釣歴20年のベテランから「バカ野郎、40cmは一生やっても釣れるかどうかの代物だ」と怒鳴られ、船長からは「リリースするな、それが普通のイサキだ。」とたしなめられたものだ。彼もその頃の俺と同じような心境だったのだろう。すごいことは頭で理解はするが、そのレベルが実感・体感できないのだ。後になってじんわりと味わうだろう。そういうものだ。ともあれ、良いものをみさせてもらった。二流しで今日は終わったような気分にもなってしまったが…。
今回の気づきを3つ。
- 前2回の釣行に比べてアタリが少なかった: が、マダイと同じくボウズ覚悟のヒラメのこと、これが普通なのだろう。それだけに逃した3回のアタリがもったいない。これをどう確実に仕留めるか、が課題か・・・。
- 外川の60号に対して、鹿島は80号: この錘では、さすがに40号負荷表示のマダイ竿では柔らかすぎる。新調するほどの経済的余裕もないので、所有物の中では、中通し竿か、古い硬めのマダイ竿のほうが良さそう。
- 発光丸錘は奏功せず: 今回はキラキラ光る錘(大物釣った左隣氏も使用)にアタリが多かったようだ。両方準備してあれこれ試すのが良さそう。
BJSミヨシ 40-255+B
ABU3000 PE3号
幹糸・枝糸6号80cm~60cm、捨糸4号50cm
発光丸錘80号
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