2011年7月30日土曜日

開きのほうが美味い

出船準備の剱埼間口港。
この時間が好きだ。
2011年7月30日(土)釣行 大潮
喜平治丸 3号船
剱埼沖 水深100-130m 波0.5m
曇り時々小雨のち晴れ 北東の風2-6m

スルメイカ 27杯 胴長23-30cm

イカのストックがなくなった。今シーズンのマルイカは出たり消えたりで釣果を望めないと判断、スルメに。外房で爆釣、南房も好調だが、明日の旅行を控えて近い剱埼に。手前マツリを恐れてパスの上さんがいないからか、荷物がすっきりしている。船宿に着く直前になって気づいた、自慢の自作投入器を忘れた…。土曜だというのに釣り人3人のみでかろうじて出船決定。大雨予報のためだろうが、出発前にアメダスを見て、剱崎はすぐに晴れるの予想は的中。船宿は苦しいだろうが、空いているほうがオマツリ無しだし、一人当たりの乗る確率も増えるしで、ありがたい。大船長の操船、若船長も竿を出し、左舷に4人並ぶ。ミヨシ。

6杯だけ丸のまま残し、
21枚を沖干しに。

18cm直結でスタート。群れが薄く、乗りも浅い。移動も速いのでポツポツと拾い釣りだが、3点掛けもあってそれなりに楽しめる。大型を予想していたが、そうでもないので14cm直結にスイッチ。後半乗りが渋ったので18cmブランコも試すが、サバに邪魔される。18cm直結に戻すが、終盤は反応が捉えられないほど潮が濁って乗らず。「できるだけ干してきてな」の指令に従い、せっせと沖干し作り。焼くだけでなくあらゆる料理に使え、天ぷらなどは丸のままのイカを使うよりも美味いことにようやく気付いたらしい。途中小雨が降ってきたのであわててしまうが、5分後には日が射してきて干し直す一幕も。3人とも仲良く26-27杯を釣り上げたが、若船長は直結15本を巧みに操り52枚。さすがだ。

マイロッド2マイリール2 PE6号
ヨリトリリング、中錘なし、錘120号
18cm直結9本、14cm直結8本、18cmブランコ7本

2011年7月24日日曜日

釣れない理由は

アジ釣りだが、サバとカサゴと
イシモチのほうがおいしそう
2011年7月24日(日)釣行 小潮
忠彦丸 3号船 午前LTアジ
第3海堡際水深19m-大津沖水深29m
晴れ 東南東の風2-3m 波0.5m

マアジ 10匹 13-25cm
カサゴ 2匹 17-20cm
シロギス 3匹 13-20cm
イシモチ 3匹 17-25cm
ゴマサバ 2匹 35-40cm

上さん
マアジ 7匹 15-25cm
カサゴ 1匹 17cm
シロギス 1匹 15cm

供にヒイラギ多数リリース

雑草取りと芝刈りを昨日のうちに済ませ、半日LTアジ。左舷ミヨシ1、2番に並ぶ。上さんお気に入りの船長の操船で一路第3海堡へ。いつの間にやら灯台が新築され、クレーン車3台ほどで工事中。再利用するのだろう、上陸できるようにしてくれれば楽しそう。ってなことを考えながら眺めていると良型カサゴ。潮が効かずアジは難しい。シロギスやイシモチが釣れるので、仕掛けが垂れている様子。タナを上げると太ったゴマサバがハリスをぶった切っていく。上さんも「ヒイラギばっかりや」と嘆きつつ、その合間にアジをポツンポツンと釣り上げてそれなりに楽しんでいる。

忠彦丸Webから。
タチウオじゃなくアジね。
「待っていたんだよー」と仲乗りさん。
1時間ほどで大津沖に移動、錨をおろしてかかり釣りに。アジの反応は出っぱなしらしいが、口を使わせるのが難しい。ミヨシ3番の仲乗りさんがポツポツ釣るので、イソメの長さやコマセワークと誘いを真似て、ようやくアタる。それらが揃ってようやく喰ってくる感じ。ポツンポツンと喰わせる上さんがやおら「下から2mでアタるよ」。アドバイスくれているつもりか?アジを抜きあげながら「そうやな。こいつは1.5mで喰ったけど。なんとかツ抜けだ」と応じると、「えっ、いつの間にそんなに釣ったん?キスとイシモチばっかりやと思てた」どうやら、俺が全く釣れていないと思っていたらしい。自分の竿先だけ見つめる集中力は大したものだが、もう少し周りを見てもよかろうに。ともあれ、快晴、そよそよ風、波なしの船上、五目釣りを楽しめて良かった。上さんは「今日は手前マツリがなかった」とご満悦。

帰りの車中、もう大口を叩けんだろうと、「どや、アジも口を使わん時は難しいやろ」と聞いてみる。観念したかと思いきや、「いや、どうも銭がかかってないと調子がでえへんな…」と答えるや否や熟睡。…こいつにゃ、かなわん。

マイロッド7マイリール3 PE2.5号
天秤50cm ビシ40号 クッション30cm 1.5-2号2m2本針

上さん
マイロッド12マイリール4 PE1号
天秤50cm ビシ40号 クッション30cm 1.5号2m2本針 

2011年7月17日日曜日

海上の癒しと陸上のストレス

広い銚子港の第三市場前から出船
市場は休みでイケスで車進入をブロック
2011年7月16日(土)釣行 大潮
三浦丸
利根川河口沖 水深30m前後
晴れ 南西の風3-7m 波1m

ヒラメ 2枚 40cm、25cm

去年お前が勝ったヒラメにしたら?」に乗ってきた上さん。先週に続いてのアジを回避できてしめしめと木曜、三浦丸に土曜二人を予約。その日の夜に「体調がまた悪いねん」と言いだした。「残念やなー。一人キャンセルしておくから」に、「なんか嬉しそうやなー」と切り返される。「そ、そんなことないよ」と応じたものの、表情に出てしまっていたらしい。ともあれ気ままな一人釣行。

大型船も多い銚子港に残る明け方の月
港内と同じく外も凪だった
2.5時間の快適ドライブで早朝の外川港。着いてびっくり。消波ブロックにあたる波音が大きい。上さんは来なくて良かったとホッとしながら、これで出船できるのかと不安になりつつ、酔い止めを飲む。船着場に船で来るはずの船長が車で来た。「こっちはうねっから、向こうに置いてんだ。ついてきて」と車を連ねて移動する。犬坊埼を廻って銚子港に。その海をみてまたびっくり、まるで波がない。「台風は関係ねぇ、南西風のせいだ」と船長。犬坊埼を挟んで南北に位置し、車でわずか5分の銚子と外川、海況がまるで違う。

右舷トモ。といっても釣り人は二人。土曜にこの人数とは…。福島原発事故の影響だろう、放射能汚染を恐れて釣り客も大幅減のようだ。水産庁のWEBサイトに各地の水産物の測定結果が毎日更新されている。いつも参照しているが、ヒラメも餌のイワシも全く被曝していない。政府公官庁の語りはまるで信用できないが、隠しはしても公表データの偽造はあるまい。大船長の姿が見えないので「お客さん減っちゃって大変でしょう。ハナダイは出ないの?」と聞いてみる。「しょうがあんめぇ。タイは一人だ」と船長。昨日は出船がなかったのだろう、テトラポットで集めたというタニシ類を流水に漬ける姿が寂しい。

渋滞疲れで写真もピンボケ
船長がくれたアイナメとともに
「船長も竿出しなよ」と勧めて、右舷に3本並べた、穏やかな海の大名釣り。アタリが少ない。ようやく掛けたと思ったが引きがない。はてなと思いながら巻き上げると25cmの空揚げサイズが孫針に。喰いも悪そうなので、次のアタリは早掛けを試みるがバラシ。潮色が濁ってきたので、水中ランプを点けてみた。40cmを追釣してしてやったりと思ったのたが、その後は潮も止まってしまったからか、アタリを出せなかった。ミヨシ氏と船長も一枚ずつ。昨年・一昨年のような湧きではなさそうだが、のんびりまったり船上日焼けしながら、今期初でヒラメの顔を見れて良かった。

「東名下りは大和トンネルから青山トンネルまで渋滞、通過に1時間40分。保土ヶ谷バイパス下りの渋滞は、狩場線に伸びて全線渋滞」というラジオの交通情報にうんざりする。結局5.5時間を要して帰宅。往復の移動時間のほうが乗船時間より長くなってしまった。せっかく釣りでリフレッシュしても、渋滞ストレスで台無しだ。疲労困憊・不機嫌な帰宅に、犬の散歩と洗濯をさっさと済ます上さん。心得たものだと感謝しつつ飲酒、爆睡。翌朝、疲労回復してすっきりした俺の顔を見るや否や「ヒラメ丸ごとチルドで寝かせてあるから捌いてな、刺身と姿揚げ用」。上手く使われているのは、やっぱり俺のほうか…。

マイロッド4マイリール3 PE2.5号
球状錘発光60号、ハリス6号60cm 捨て糸4号50cm

2011年7月9日土曜日

イカ・タコばかり喰うと魚が欲しくなるらしく

光の加減で中央のだけ
黒っぽく写ったが、どれも金色のアジ
2011年7月9日(土)釣行 小潮
忠彦丸 5号船 午前LTアジ
八景沖~海堡沖 水深30m
曇りのち晴れ 南の風2-7m 波0.5m

マアジ 7匹 20-25cm
ゴマサバ 4匹 35-40cm
シロギス 2匹 18-20cm
カタクチイワシ多数、トラギス リリース

俺 「マルイカが釣れ出したから行ってみようかなー」
上さん 「イカはもういらん。魚がもうない」
俺 「んじゃ、ひさしぶりにテンヤマダイかヒラメやりたいなー」
上さん 「どっちも要らん。使い勝手のいいアジにしぃ」
俺 「…、久しぶりに走水でビシアジか」
上さん 「でかいアジはいらん。ちっこいのがいい」
俺 「…、…、八景でLTアジか…」

ってな具合で午前LTアジ。最近の釣果を調べてみると、潮が澄んでイワシが回り、どの船もアジはへこんでいる、特に午前は。午後は帰宅後の時間がなくてどうも好きでない。厳しい釣果を予想しつつも、まぁ遊べれば良いか、と午前船に。右舷トモ。

やはり、イワシの猛攻、アジは渋い。イワシを避けて底から1m以内で2匹釣った後、ぱたりと止まる。船中で釣れ始めたのにおかしい。仕掛けを新品に代えて、やっとポツリポツリ追加。古くて白濁したハリスがイワシで撚れていたのがまずかったらしい。さぁ、挽回だと思った頃、サバを狙いに海堡へ移動。しまった、アジはツ抜けもできなかった…。タナを低くしていたのでシロギスのお土産つきで、まぁ、いいか。アジは船中2-27。

海堡ではコマセを打っていると太いサバが回ってくる。ぺなぺなの竿でトルクフルなサバの引きを楽しむ。真子や白子を抱えておいしそうだだが、釣りすぎると配布先に困る。3本釣ればもう充分。船長に「活かしておいたイワシを泳がせたいんだけど、サバの下にヒラメかなんかいない?」と聞いてみる。「キスがいるよ」と笑わせる。船中サバの入れ食い・オマツリ騒ぎの中、イワシを泳がせてみたが、やはり何も喰わない。「そこにうっすらアジの反応がでてきたよ」のアナウンスに、仕掛けを戻して追釣を試みるが、かかったのはやっぱりサバ。で沖上がり。

釣果はショボかったが、天気良く、リフレッシュした。ともあれアジは確保したので、来週は好きな釣りに行けるだろう、と帰宅。
上さん 「こんだけ?下手やなー。来週は私も行ったるわ、アジ」
俺 「…、…、…(涙)」

マイロッド5マイリール4 PE1号
天秤30cm、ビシ40号、クッション30cm、
アジ 1.5号3本針、サバ 2.5号2本針

2011年7月3日日曜日

軟体系リレー

人生初マダコに思わずにっこり
育丸WEBから
2011年7月2日(土) 中潮
育丸 5号船
剱崎沖水深100m-間口港前水深15m
曇り時々晴れ小雨 北東の風0-7m 波0.5m

スルメイカ 7杯 胴長25cm
マダコ 2杯

「んっ?」小突いていた指先に違和感を感じる。じわーっと重みが増す感じだ。「これかな?」と半信半疑ながらも、スタンスと握りを整えて大きく道糸を引く。もたーっとした手応え。貝殻?海藻?ゴミ?魚やイカのような引きがなく、まるで生物とは思えないただの重みだ。構わずひたすら手繰る。一気に船上まで抜きあげたテンヤに突き刺さったマダコ。小型だが初めて釣り上げたマダコ。思わずにっこり。船長パチリ。

月例仕立て。今月の釣り物はスルメとマダコのリレー。当初予定のシロギス・マダコからイサキ・マダコを経て釣行前々日に最終決定。好調な釣り物を直前まで吟味したためだが、二転三転にタックルボックスの詰め替えが忙しかった。8名参加の右舷ミヨシ。前半はスルメをズラズラ沖干しにして、後半は初のマダコ手釣りを楽しもうと期待して、定刻5時半出船。

固まりだしたスルメ船団に急行中
7時。「スルメ苦戦。まだボウズ」と上さんにメール。前日「スルメの宅配便とたこ焼きの準備しとけ」と偉そうに言ったスルメ部分をさっそく訂正する。スルメの乗りが渋い。前回とは大違いで、極めて渋い。沖干し用にわざわざ持参して取り付けたビニール紐に干し物はなく、風にパシャパシャ音を立ててはためく様が寂しい。開始から1時間、その日の模様はおおよそ察しがつく。直結で触りはあるが、乗り浅く掛けられない、掛けてもバラす展開。ならばとブランコに代えると、サバに止められ着底できない投入が3連続。タナまで落とせた4投目にようやく掛けたスルメは、巻上げ中に4本のサバに振り落とされる。こりゃだめだと直結に戻す。船中で数杯。乗りを求めてあちこち探索する船が広範囲に散る。8時過ぎ、無線を受けたのだろう、育丸もそれらの船と共に一か所に急行し、船団が形成される。タナに落とし込んでシャクった瞬間、ガシッと竿を止める乗り。4点掛けで溜飲を下げ、3枚を干してビニ紐の音を止める。その後ダブル、シングルと追釣するが、群れが散ったのだろう、船団も再び散り始める。9時過ぎ、船長も見切ったのだろう「タコに行くかい?」と幹事に聞く。皆賛同。7杯では物足りないが、それでも船中トップで2番手4杯、他は2~0という状況では、異は唱えられない。仕立て初参加で貸し竿の若い二人に沖干しを1枚ずつ贈呈。

似ているようでかなり違うイカとタコ
終盤、冒頭のマダコと同型を1杯追釣して沖上がり。根掛りでテンヤと餌を早々にロストしたが、恐れずにテンヤをしっかり底につけて誘うことが、この釣りのコツのようだ。トップは大型混じりで4杯。船中16杯つれたが、0も出た。吸盤力が強く取り扱いにくい上に、器用に足先を使って隙間から脱走し、移動速度も速い。目の間を刺して絞め、頭を裏返してバケツ水の中で内臓類を引きちぎる。内臓類が腐るとかなり臭いらしい。思ったよりも墨も多い。家で捌くと、いずれも厄介だ。最初の印象はかなり尾を引く。こうして持ち帰れば、タコ釣り禁止令が出ることはあるまい。帰宅後に上さん「なに、その数」とスルメの貧果を笑う一方、「意外と大きいねんな」と小型マダコには文句を言わない。どうもイイダコと勘違いしていたらしい。

スルメ
マイロッド2マイリール2 PE6号
ヨリトリリング、錘120号
14cm直結8本針、14/11cm混合ブランコ6本針

マダコ
貸し手釣り糸、リーダー10号1m、タコテンヤ50号、ワタリガニ