2012年7月22日日曜日

人は強欲なもの

釣り座から船団を望む。こういう写真を撮るときは
マッタリした時間が流れているということね。
2012年7月21日(土)釣行 中潮
喜平治丸8号船 右舷7人の真ん中
出船5:30 沖上がり12:30 帰港13:00
剱崎沖 水深30-40m 波1m
曇り一時小雨 北東の風5-7m

イナダ・ワラサ 9匹 50cm前後

出世魚ブリを関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ(関西ではツバス→ハマチ→メジロ→ブリ)と呼ぶ。40→60→80cmが目安らしい。50cmだと厳密にはイナダなのだが、マダイ釣りに混じるイナダよりも大きい。かといってワラサと呼ぶには小さい。船宿の釣り物表示も「ワラサ五目」と言いきれずに「イナダ・ワラサ五目」と正直だ。略なのか、このクラスのことなのか、イナワラと称している。剱崎沖でイナワラ好調を目にして急行した。遅い到着ではないのだが、すでに一席しか空いていない胴間に滑り込む。

久里浜や八景の船が剱崎沖に来る8時までの序盤が勝負だ。朝マズメにガツガツ喰う。はず…。あれー、喰わない…。船中で数匹だ。船団を見回してもあっちでポツン、こっちでポロッて感じ。船長曰く「反応はあるが喰いが渋い」。6mのハリスを8mに変更、浮いてこない魚にエサを届ける狙い。7時半にポチンと一匹ゲットして、妙にホッとする。中盤、船長の手返しアップ指示が奏功したのか、3匹追釣。それも一時的なもので、今日はこれにて終わりかな、なマッタリした時間が流れる。イナワラが4本もあれば食すには充分以上なのだが、最近の釣果からすると不完全燃焼な印象になる。人は強欲なものだ。

帰路に同僚Iさんに贈呈したので写真は8本。
デカさに驚き1本でいいと言う。強欲でない人だ。
上潮がかっとぶようになった終盤、何がイナワラのスイッチを入れたのか、急に喰いだした。ダブル、トリプルヒットが頻発する、それも両舷で。こうなるとモタモタしてはいけない。掛けたら強引に巻き上げる。水深が浅いので、引きは強烈で水面下まで来ても魚は元気に走り回る。オマツリも頻発するが、「伸ばして!」と声を張り上げながらハリスを手繰り、一気にタモ入れ。マツっての鍵外しバラシや擦れてのハリス切れバラシも頻発。3連続バラシで釣果が伸びないが、四の五の言っている暇はない。すぐに再投入、次のファイトだ。慣れない人が賭けた魚に巻き込まれる多重マツリも多い。どうしてよいかわからぬ本人はハリスを手繰ず、集団お見合い状態になる。代わりに誰のかわからぬビシ・ハリスごと魚を取り込み、多重マツリから自分のを解いて、いち早く釣りを再開する。次のファイト中に、「ビシ取り込みませんでしたか?」と慣れない人が反対舷からやって来る。「そこに転がってるよ。魚もついてるから」と応じながら、自分の魚を抜き上げ「そっちのほうがデカいなー」と笑う。人の魚を頂戴するほど強欲ではない。息が上がるほどに忙しい。船上騒然とする中タイムアップ。

終盤に喰うこの展開なら、久里浜や八景の船で良かったかと船団を見渡すと、どの船も静かだ。どうやら本船船長が巧みなポイント取りとタナ取り手返しタイミング指示で、回遊するイナワラを船下につけたらしい。ワラサ釣りは団体戦だ。2隻の高低で船中2-19。終盤5本追釣で都合9本は数の自己記録更新。心地よい疲労感と陸揚げに苦労するほどのクーラーの重さに大満足。だが、ラーメンをすすりながら思う、バラした5本は惜しいことをしたな、と。人は強欲なものだ。だが、それが腕や道具を進化させる。

マイロッド14 マイリール2 PE6号
天秤70cm、プラビシ80号、
クッション1m、6号8m1本ヒラマサ針
クッション1mx2連結 6号6m1本ヒラマサ針 ← 6mハリスだと喰わないのでクッション連結、奏功。

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