2012年5月27日日曜日

茅ヶ崎デビュー

2012年5月26日(土)釣行 中潮
このサイズのスルメは柔らかくて美味。
貴重な一匹、船の排水口から遁走…
一俊丸 左舷トモ2番
出船6:00 沖上がり13:00 帰港13:20
江の島沖 水深100m前後 波0.5m
晴れ 北北東のち南東の風1-4m

スルメイカ 10杯 胴長17-23cm
ゴマサバ 1匹 30cm

「江の島沖でムギ・ニセイカ好調」と上州屋の報。スルメイカの赤ん坊をムギイカ、子供をニセイカとこのあたりでは呼ぶ。これが始まると夏を感じる。船宿Webを確認すると、なるほど長井の各船も江の島沖へ出ている。終盤のヤリイカや、今年は良いと言われながら実はさほどでもないマルイカから切り替えた様子。自宅→長井港→江の島沖に逆戻り→長井港→自宅では、イカにも効率が悪い。相模湾沿いでは、葉山から平塚の間にある、いわば自宅から距離的には最も近いはずの各港に行ったことがない。

良い機会だと、茅ヶ崎港へ。一俊丸をチョイス。初めての港・船宿に行く時はいつも不安と期待が混じる。そもそも早朝に港や船宿を無事に見つかられるかが不安だったのだが、スマホのカーナビアプリで解消された。茅ヶ崎港は、サザンビーチに隣接してロケーションが良い。宿の雰囲気も気になるところだが、フレンドリーでサービスも良い。だが片舷10人船中20人のすし詰めには閉口。仕立てが入り乗合に一艘しかあてがえないところへ、好調を聞きつけた釣り人が殺到したらしい。快晴・べた凪、烏帽子岩を眺めながら江の島沖へ向かう船上、気分上々。

釣りにならないだろうと思ったが、オマツリは二回だけだった。二枚潮だが、イカ釣りにしては水深が浅いからだろう。だがノリは渋い。序盤こそポツポツ釣れて4点掛けも。潮止まりから下げ潮がになる中盤にはポツンポツンでなんとかツ抜け。反応はあるようなのだがノリ気がなく、サワるが掛けられない、掛けてもノリ浅くバラす展開。ドスドスしたスルメらしさはなく、まるでマルイカ釣りのようだ。誘いや仕掛けを変えて打開を図る、マルイカ用の浮きスッテブランコまで使ってみたが奏功せず。船中ポツポツ盛り返した終盤もタイミングが合わず、尻すぼみで沖上がり。船中1-29、ツ抜け半分、一桁半分。スルメが大きくなり過ぎないうちに再訪したい。船にはカツオ釣り用の散水配管があった。この夏メジ・カツオのデビューにも良いかも。

マイロッド2 マイリール1 PE3号
ヨリトリリング、錘120号
11cm直結8本針、同ブランコ7本針、7cm浮きスッテ5本

2012年5月20日日曜日

どうすんのん

持ち帰り釣果。…どうしよう、これ。
2012年5月19日(土)釣行 大潮
育丸 3号船 右舷トモ1番/船中7人
出船5:30 沖上がり12:30 帰港13:15
沖の瀬 水深70-80m 波0.5m
晴れ 南西の風0-8m

キントキ 1匹 30cm
メバル 2匹 23-25cm
オニカザゴ 2匹 20-23cm 
アカイサキ 2匹 23-25cm
シキシマハナダイ 1匹 23cm
ウマヅラ 4匹 30-35cm
育丸Webから。
仕立ての先輩メンバーがウマヅラの
トリプル!お、お見事。
ゴマサバ 6匹 40-45cm
ヒメやベラ リリース多数

月例仕立て。ノッコミ中だが、前回に懲りてマダイは候補にも挙がらず。3-4月には潮が速くて行けなかった沖の瀬五目に。快晴・べた凪。メインはメバルだが、大船長も「今時メバルに行く奴もおらんだろうに」と言う時期外れ。内心キントキ狙いで冷凍サバを持ち込んだが、船長も切り身を用意していた。「ウマが多くてオキアミはすぐに取られっけぇ」とのこと。


狙いのキントキにニンマリ。
育丸Webから。

イカ船団は見えるが、魚狙いの船は少ない沖の瀬。60m前後の中層反応を狙う指示ダナを探ると、デカいウマヅラがポツポツ。なるほど、いずれも船長の言うとおりだ。コマセを撒き過ぎるとゴマサバの猛攻、静かに待っているとウマヅラの猛攻、という展開。「どうすんのん、こんなもん」と、いずれもお好みでない上さんの声が脳裏をよぎる。底狙いにスイッチ。マダイでは散らしてしまうので禁じ手だが、五目でしかも仕立てならよかろう。底ではベラやヒメの猛攻。「どうすんのん」と上の声が聞こえてリリース。「喰えねぇかー?」と聞く船長に、「犬の餌にされるだけ」と応じる。ポツンと本命メバル。もちろんキープだ。これもお上には「どうすんのん」の部類だが、お隣さんの好物。ポツポツとアカイサキ、シキシマ。いずれも「熱帯魚なんか釣ってきて」の類いだが、それこそ愛犬達の好物だ。船長のサバ餌がなくなったので、持ち込みサバを大きめの切り身にカット。ひと際強い引きを見せたキントキに、してやったり。小型ながら初見参のオニカサゴのトゲをおっかなカット。いずれもお上には「ゲテモノ」扱いされる、かわいそうな高級魚だが、狙いどおりの獲得に満足な釣行。


あれこれどっさり。この日は
左舷・トモ寄りにアタリが多かった。
育丸Webから。
 帰港後船宿でラーメンを待ちながら、帰宅する別船グループに「マダイどうだった?」と聞いてみた。「船中2枚で…」との答えに、皆「やっぱりなー、土日はなー、釣り船・人のほうが多いしなー」と納得顔。他人の不幸を喜ぶわけではないが、ハズレの読みが当たると妙な嬉しさがある。マダイ回避は正解だったろう。

帰宅後、写真撮影に一匹づつ取り出す毎に、横で腕組みの上さんがつぶやく。「えぇー」「きらいや言うてんのにー」「うわー、その色」「熱帯魚やん」「また出た、サメ肌」「食べれるもんないやん」、そして「どうすんのん、これ」。やっぱり。「いらん分はお裾分けしたらええから」と話すと、「そうや、お隣さんが来客でちょうど宴会してるから」と丸ごと全部袋に詰めようとする。「キ、キントキとオニカサゴだけは…。サバも一本だけ」と慌てて救出。内心、メバルやサバはともかく、でかいウマヅラ4枚にアカイサキやシキシマはもらってくれないだろうとタカをくくっていたが、手ぶらで戻ってきた上さん。「お客さんの大好物らしくて、ウマヅラは煮付けにするんやて」と清々した表情。救出したキントキ・オニ・サバを捌かずチルドにしまう俺を見て、一言ご下問された「どうすんのん、晩御飯は」

マイロッド15 マイリール1 PE3号
天秤50cm、プラビシL80号、増し錘25号、クッション50cm、
1.7-3.5号 2.5-3.5m 2-4本針

2012年5月13日日曜日

事実しか書かない


二人の釣果。ハプニングの写真を
撮っときゃよかったと、いつも後で気づく。
 2012年5月12日(土)釣行 小潮
進丸8号船 午後シロギス 右舷トモ1-2番
出船12:25 沖上がり16:00 帰港16:25
中の瀬 水深18m前後 波0.5m
曇り時々晴れ 南西のち北の風3-7m

シロギス
俺 14匹 16-20cm 最大68g
上さん 10匹 14-18cm 最大55g

トラギス 1匹
マアジ 2匹 30-35cm
アカタチ(?)、 ヒイラギ、小コチ類 リリース多

あれこれ悩み多くて身動きのとれぬ上さん。「5千円釣り勝負する?」の救済策に飛び付いた。マルイカを勧めるが、「あかん。キス。1匹の重さ勝負。」と譲らない。朝は寝たいとのご希望。進丸の午後船へ向かう道中には、「型とは別に、数でも5千円」と言い出した。1年ぶりの釣行で半日しかもたない、一匹の大きさなら運次第、それで5千円確保し、あわよくば数でも勝って計1万円、という目論見らしい。俺にとっては、両方(片方)勝っても犬の散歩4回(2回)免除、片方でも負けると五千円支払い、と割に合わないが、まぁ良かろう。「なんかハンデないの?」と上さんは調子づく。「賭けているもの自体がハンデ」と却下。

「思ったより渋滞なく早く着きすぎましたね」と、宿でお子さんを二人連れた先客に挨拶。「そうですね。あれっ、ホームページやってますよね?確か、ジャックさん」の返答にびっくり。日記のつもりで始めたこのブログ、知り合いしか見なかろうと思っていたら、そうでもないらしい。恥ずかしいやら、照れくさいやら。こんな駄文でも見てくれる人がいるとは、ありがたいことだ。上さんもびっくり、乗船準備中に話していたらしい。念願のトモ席を確保すると、「もっとキツイ感じの奥さんかと思ってたと言われたやん。釣り物もいつもあたしが決めてるって」と、ブログ上の印象を気にする。幼顔でニコニコと人当たり良く、素直なのが取り柄だが、見かけに惑わされてはいけない…。とも言えず「俺は事実しか書いていない」と応じる。

小さな楽しいハプニングが多い日だ。「マコトさん。こんにちは。」と、以前忠彦丸で世話になっていた船長を船上で見かけて挨拶する。プライベート釣行なのか、臨時仲乗りなのか、との疑問を察したのだろう。「忠彦は若者向けだし、キスは元々好きな釣り物だし、ブラブラしているんなら、と(進丸の)タダシさんに拾ってもらったんだよ」。小学生時代からシロギス猛者の集う荒川屋に乗り込んでいて、その頃は忠彦丸社長が荒川屋の船長だったらしい。タダシ船長によると、マコトさんは「伝説の達人」だと。忠彦丸のマダイ名物船長だった横内さんも、進丸の隣に宿を構えて、奥さんが赤ん坊を背負いながら世話をする盛況だ。狭い業界で喜怒哀楽こもごもだろうが、「海が、魚が、釣りが好きでたまらない」一点は共通で、羨ましい。

予想外に手前マツリもせず、胴突1本針で序盤から釣り上げてニコニコの上さん。喰い込ませ重視で柔らかい竿に、扱いやすい同軸リールのセットを使わせたのが奏功したようで、ホッとする。テンヤタックルにおかめ天秤2本針で挑む俺よりペースが良い。マコトさん曰く「シロギス名人」の仲乗りさんが「良い曲がりだねー、テンヤ竿」と声を掛けてくれたのは良型一荷。それを見て目が三角になった上さんに、マコトさんが胴突の釣り方をレクチャー。この際俺もと、誘導天秤の釣り方を乞う。「教えちゃーダメ―」とうるさい上さんを無視して、道糸送り込みの誘いを教わる。なるほど、こんな誘い方もあるのか、誘導天秤の意味に納得。ポツンポツンと釣れるが、天秤を一か所に止め置いて送り出した糸を戻すほどに大きくしゃくり上げるのが難しい。どの釣りもそうだが、シロギスも奥深い。

中盤、50cmほどのくねくねした赤いタチウオのような得体の知れぬ魚を釣り上げ、気味悪さに大騒ぎの上さん。リリースしたが仲乗りさんによるとブツ切りの塩焼きが美味いらしい。ハプニングの多い日だ。俺にも何物かがヒットして強烈な引き。テンヤ竿をカンカンと曲げる都度ドラグを滑らせ、マコトさんがタモを取りに行く間に抜きあげたのは、35cmの大アジ。0.8号ハリスでのやり取りはスリリングだった。ハプニングの多い日だ。

送り込み誘いの習得に没頭していると、「あとどれぐらい?」と上さんが残り時間を聞く。アカタチ(?)騒ぎ後、ペースが落ちてお疲れ気味だ。「ええっと、あと1時間弱」と涼しく答えたが、このとき気付いた、このままでは数で負けると。ハプニングが多い日だが、これはマズい。お勉強している場合じゃない、釣果を出さないと。胴突2本針に交換、ポツポツ挽回、なんとか逆転して沖上がり。船中1-40。子供さんが多かったが、時折歓声が沸くほど盛り上げて、皆に釣らせた船宿の苦労を偲ぶ。

「あーぁ、両方とも負けやん」と、帰港中しょげ気味の上さん。フテ腐られてはたまらん。「今年初釣行でツ抜けは立派」と励ます。「そうやな。今まで3-4匹しか釣れんかったから初めてかも、ツツ抜け」と目が輝く。わかりやすい奴だ。実際には彼女の記録は15匹なのだが、ここで気を害してはいけない。「ツツ抜けじゃなくツ抜けや。大したもんや」と誉める。「そうやんな。色々釣れたし、熱くも寒くもないし、楽しかった。」と気を取り直す。素直さが取り柄だ。帰港後船宿で、ブログ読者のお子さんに「何匹釣れた?」とニコニコ聞く上さん。「26匹」の元気な答えに、「えぇ!?26匹も?」と聞き直す顔がひきつりだす、この子にも負けたかと顔が物語る。子供の観察力は鋭い。「皆でね」と、顔色一つ変えずに補足する。「あぁ、お父さんと三人でね」と安堵の表情を浮かべる上さん。わかりやすい奴だ、どちらが子供かわからない。黙って聞いていた俺に気付き、「変なこと書かんといてよ、ブログ。ツツ抜けしたんやから。帰ったら(犬の)散歩に行くから、キスは全部捌いてや。」と小声でささやく。ハプニング多くて楽しかったし、二人で25匹と今一の釣果も却って良かった、と苦笑いしながら応じる。「ツツ抜けじゃなくツ抜けや。俺は事実しか書かない。」


マイロッド9 マイリール5 PE0.8号
おかめ天秤15号、胴突15号、0.8号2本針
上さん
マイロッド5 マイリール7 PE1.5号
胴突15号、0.8号1本針

2012年5月5日土曜日

凪倒れにラッキー

多数坊主達からの視線が痛い3枚
2012年5月5日(土、祝)釣行 大潮
瀬戸丸 18号船 右舷トモ3番
出港5:30 沖上がり12:30 帰港13:00
剱崎沖-久里浜沖 水深35-50m
晴れ 南西の風2-3m 波0.5m

マダイ 3匹 28-35cm
ゴマサバ 2匹 45cm

強風予報で取りやめた2日は小雨の中爆釣。大雨で回避した3日も釣り人・船少なく爆釣。強風予報に腰が引けた4日も大型好調…。判断がことごとく裏目に出た今年ののっこみマダイ。快晴、凪の5日は、釣り人・釣り船多数を予想。こういう日は大抵釣れない。でも、まぁ、日差しを浴びて、のんびりしよう。魚体長表示にアップグレードした探見丸も見てみたい。試せる瀬戸丸へ。船中14人。

右隣氏が第一投で600g級。その後ばったりの剱崎沖。7時に久里浜沖へ移動。8時から9時にポンポンポンと小型ながら3枚連釣。仕掛けがタナにマッチしたのだろう。ここでも続かず、10時に剱崎に戻る。終盤はアタリも出せずに沖上がり。船中0-3、釣れたタイの数より釣り人のほうが多かったろう。右舷で型見たのは二人だけ。やはり凪倒れだ。キロオーバーを狙っていたのだが、不発。小型3枚のトップで、ラッキーな一日。

探見丸の魚マークは見やすい。17cmとか20cmとか、小型魚がビシだな上下にポツポツ現れた。まさかビシを魚と間違えているわけではないだろうから、たぶん餌取りだろう。中大型の反応は見れず。釣果につながるわけではないが、眺めているだけでも、まぁ楽しめる。

マイロッド4 マイリール1 PE3号
天秤70cm、プラビシL80号、クッション1m
6号5m4号4mテーパ2本針、6号6m4号4mテーパ2本針(←今日のアタリ仕掛け)、4号10m2本針、4号8m2本針