2013年4月28日日曜日

やっと暖かくなった

2013年4月28日(日)釣行 中潮
太平洋から日が昇る
力漁丸 左舷トモ2番 (左7、右7)
4:00出港 11:30納竿 12:30帰港
勝浦沖 水深180-200m 波1m
北北西後南南西の風 7-3m

ヤリイカ 22匹 胴長20-40cm

ゴールデンウィークの前半3連休の中日。5月から禁漁になるフグとヒラメのリレーに行きたかったのだが、お上の指令はヤリイカ。2週間前の釣果を全てバアバに贈呈してしまい、家のストックがなくなったとか。相模湾や湾口の釣果が芳しくないので、外房へ。圏央道の千葉側、木更津東と東金IC間が開通し、市原鶴舞というICを利用。外房がかなり近くなった。調べてみると昨日4月27日に開通、真新しいわけだ。PAはまだ工事中だったが、ロケーションが良いので利用が多くなりそう。

今期のヤリイカはおしまいかな

サバを回避すべく直結でスタート。イカのノリは良いのだが、オマツリでバラす。それでもツ抜けは早く、サバも少なくなったのでブランコにスイッチ。前回の失敗から細いラインを使う。やはり潮切れが良く、乗りも感知しやすい。1000番のリールだが、大型3点掛けでも問題なし。ゆっくりした誘いですぐに掛けられるのだが、サバとオマツリで3回に1-2回しか取り込めない。結局オス12匹+メス10匹だったが、「どうすんの、そんなに」と上さんが言うように充分な釣果に。

外房のイカ釣りは大流しでのんびりしていて良い。船中15-41。朝のうち寒かったが日中は快晴で上着を脱いで爽快。良い休みになった。

マイロッド1 + マイリール1 PE3号
ヨリトリリング 錘150号 11cm直結8本針、11cmブランコ7本針

2013年4月21日日曜日

赤と黒に囲まれて


育丸Webから。
目をつむった俺ではなく、主役はマダイ

2013年4月20日(土)釣行 若潮
育丸 若船長船 左舷トモ1番(左3、右4人) 6;30出港 13:30納竿 13:50帰港
剱崎沖 水深45-30m
小雨後曇り 北東の風3-5m 波0.5m

マダイ 3匹 0.8-2.6kg
クロダイ 3匹 0.8-1.6kg
メジナ 1匹 30cm


育丸Webから。中央に祭り上げ
られた一尾。体高と腹回りで重い。
クーラーボックスにはマダイ2匹とメジナが収まっている。第一投からパタパタ釣れた後、船中沈黙の10時過ぎ。朝から50cm刻みで3mラインを引出す置き竿落とし込みで喰わせた。メンバーがアジへの移動を相談したが船長は粘ることを勧める。「もう喰わないかな…」と最後の50cmを出して指示棚にセット、パンを口に入れようとした瞬間だった。竿が海面に突き刺さる。「喰った!」パンを放り投げて竿を手に。ラインがズルズル引き出される。10mほど走らせ止まった瞬間にアワセを入れる。強く、2度、3度。ゆるゆるのドラグを少し絞めて巻上げ。巻いては出されのやり取りが楽しい。残り10mでの抵抗が長い。船長のタモに収まったのは、黒々としたオス、後検量2.6kgのマダイ。今日一日で、いやこの一週間で最高の5分間だ。

今月の仕立てはノッコミマダイ。今年も間口港駐車場は満杯の盛況。メンバーは、昨年同様、週末の混雑倒れを恐れる。俺は内心2kgオーバーを期す。荒れて出船できない日が多いからか、今年は週末にも模様が出ているからだ。期待通りの一尾に大満足だが、有利な釣り座によるところが大きい。右ミヨシから左トモに流れる潮。マダイの釣果も左舷に偏り、トモから3、3、1。右舷ではトモだけ2で、ミヨシ寄り3人は型なし。右舷ミヨシ寄りでは厳しい一日だった。

マダイにかすむが実はクロダイもでかい♫

クロダイで全員良型を得たのが救い。北寄りのポイントに移動した終盤、型見ずの解消は沖上がり1分前だった。1匹バラしたが、俺にも良型がバタバタと3匹釣れて、10分前には納竿。血だらけになった釣り座を洗う。はじめは魚の血だと思っていたのだが、俺のだった。1匹目のクロダイを持ったときにエラで左人差し指を切ったらしく、流血が止まらない。それでも時合いに釣りを停められない。血まみれで2匹を追釣。くじ引きで決める釣り座だが、くじも釣運の内、有利な釣り座なら釣果を出すしかない。黒ずんだ赤いマダイと赤い血にまみれた黒ダイに囲まれて、大満足な釣行。

マイロッド4 + マイリール1 PE3号
天秤70cm、プラビシL80号、クッション1m
6号6m+4号4mテーパー2本針:一度も交換することなく全ての魚をこの自作一組で♫

2013年4月14日日曜日

任務完了も課題あり

2013年4月13日(土)釣行 中潮
大型ヤリイカ
2杯裾分け後でもこのボリューム
喜平治丸 8号船 右舷胴間(右11の真ん中、左も11)
6:30出港、13:30納竿、14:15帰港
洲崎沖-沖の瀬-洲崎沖 水深160-180m
曇りのち晴れ  東北東後西の風7-2m 波0.5m

ヤリイカ 15匹 胴長30-40cm
スルメイカ 2匹 胴長23cm
ゴマサバ 8匹 30cm

コマセマダイの準備をしていると、「サバが欲しい」とお上。ばあばから督促があったらしい。「(たくさんあった)イカを送くりゃあいいだろ」と応じると、「もうなくなったからイカでもいい」と言う。結局全てガメていて、仕送りしていなかったようだ。そう言えばやたらイカ料理を喰った気がする。サバ狙いの船はまだないので、ヤリイカ狙いで付き物のサバを仕入れることに。日曜釣行を考えるが時化そうな予報。土曜釣行となると金曜の飲み会が気掛かり。釣れ盛っている鹿嶋や外房を予約して深夜出発する自信がない。もう終わりかと思われていた城ケ島・剱崎・洲崎のヤリイカが盛り返している。予約不要で出港が早くないのがありがたい。4時間の睡眠で体調は良くはないが、酒は抜けた。喜平治丸に飛び乗ることに。

5時に宿に着いたが、残り席は2席。5分後のお客さんたちは満席で断られていたので、右舷胴間に文字通り滑り込んだ。洲崎沖で開始、1時間ほどで4点掛けを含む9杯を取り込む順調なスタート。大型なので引きも強く楽しい。ここでは潮が遅くて、心配したオマツリはなかった。サバも順調に(?)8匹確保してもう充分と直結に変更。ところがサバの猛攻が続き、たまらず船長は沖の瀬へ移動。

ここからがまずかった。二枚潮に大マツリが船中各所で頻発。せっかく乗せたイカも直結ではマツったら最後、全て振り落とされる。解くのに時間もかかり、釣りにならない。小1時間ほどいたが二流ししかできず、洲崎沖に舞い戻る。ここでも潮が流れだし、一流し一投の展開に。しかもサバは相変らず多い。サバを避けた直結にはオマツリ、マツっても確保のブランコにはサバ、な展開で数が伸びない上に、仕掛けのお釈迦が頻発。潮でラインがフケて落下中すでにマツっているのか着底に時間がかかる。船の前後で15mほども高低差のある駈け上がりを攻めているので、根掛りで仕掛け毎の錘ロスト2回。結局、船中12-51と好調な乗りの中で17匹と低迷。

ともあれ3週間ぶりの釣行は、任務のサバも確保できたことだし、べた凪と暖かい日差しに上着を脱ぎ、気持ちの良い物に。反省点は5号(3000番リール)の道糸。潮切れの良い3号(1000番リール)に変更すべきだったのだが、3号を巻いたリールでは大型イカの多点には力不足も恐れ、なにより船上では面倒で替えず。3号を巻くもう少しパワーのある2000番リールが欲しいところだが…。

マイロッド1 + マイリール8 PE5号
ヨリトリリング、錘120号→2個ロストで糸フケ防止に150号に
11cmブランコ7本針、14cm直結8本針、お釈迦5組

2013年4月7日日曜日

週末になると

風が吹く。

6日(土)午後から7日(日)午前にかけて日本海で爆弾低気圧が発達し、関東では南寄りの風が強まった。日曜は絶望。土曜も出船中止にする宿が多い。出船する宿もあり、のっこみマダイを狙うにはチャンス。だが、散々ゆられた揚句に早上がりがオチだろうと、釣行は見合わせた。釣果情報を確認すると、読み通りの展開だったようだ。

仕掛けを作りながら、ニコニコ動画で電脳戦第3戦をみて一日を過ごす。若手プロ棋士と将棋ソフトの対決だ。昨年、引退した米長「元プロ棋士」にソフトが勝ったと話題になった。電脳戦では2戦目にソフトが初めて「現役プロ棋士」に勝ち、この日勝てば、ソフトが勝ち越すことになる。チェスではすでに世界チャンピオンがソフトに負けている。将棋では持ち駒も使える複雑さがソフト開発をより難解にしていたのだが、ここ数年の進歩は著しい。元々手を読む速さではコンピュータに軍配が上がる。それでも膨大な組合せの手の全てを読み切って最善手を選ぶとなると、時間がかかりすぎる。これを、形勢判断を数値化するアルゴリズムと、どの手を浅く、どの手を深く読むようにするかのロジックの開発で、ヒトの持つ「大局感」に近づけたことが、最近の強さを支えているらしい。ネット上にも将棋ソフトは多くあるが、そうした「汎用」ソフトにもジャックごときでは「待った」を多用しないと勝てないことが多くなった。電脳戦に「出場」するソフトは、ソフト同士の対戦で勝ち抜いた、言わば「プロ将棋ソフト」だ。

NHKの放送とは異なり、ニコニコ動画の「放送」では、司会も解説者もゲストも「お堅く」なく、地が出て楽しい。視聴者のリアルタイムなコメントとのインターアクティブ性が、「手待ち」時間が長くてともすれば退屈になる将棋観戦を飽きさせないものにもしている。ついつい引き込まれ、仕掛け作りも放棄して、見入ってしまった。序盤から中盤にかけてコンピュータの「無理筋な攻め」を、上手く受けて反撃したヒトの楽勝のように見えた。その間コンピュータ有利を示し続けるソフトによる「形勢判断」もまだまだだななどと思っていた。ところが終盤、解説者や検討室のヒトも深く読まなかった受け手・攻め手をコンピュータが連発。これが「意外と好手」なことが局面が進むにつれ判明、結局ヒトの投了で終了した。ヒトも粘って大熱戦になったのだが、勝負を分けたのはアルゴリズムやロジックの進化ではなく、もっと人間的な要素だったのかもしれない。コンピュータは疲れも、恐れも、焦りも、知らないのだ。

いつの日か、強風荒海でも平然黙々と釣り続けるコンピュータロボットを、ヒトは家でモニターするだけの日が来るのかもしれない…。ヒトが釣りを楽しめる今に生きていて良かった。