2014年12月31日水曜日

激動の2014年

28、29日は知人や家族との懇親宴会、30日は大掃除で結局27日の釣行が竿納めになった。
昨年の末は掃除を申し出たのだが「タイを釣ってこい」の命に釣行したのを思い出す。結局小型1枚しか釣れず文句を言われたが、もう文句すら聞けないのが悲しい。今年は次男K夫婦と三人で家中を大掃除。三人いると半日で終わるので楽だ。お上他界、業績の急落、受けたくもない昇進など、激動の一年だった。年々一年が早く感じられる。来年末はどこでどんな暮らしをしていようか…。さて恒例の2014年釣行の振り返り。

釣り物
2014年
釣行数
2013年
釣行数
2012年
釣行数
感想
アオリイカ
機会に恵まれず…
アカイカ
遠くて高いので行く気になれず…
アカムツ
福田2回、片貝1回。波崎には行けなかった…
アマダイ
誕生日には仕立てで行けず…
イサキ
色々釣れたが、イサキはウリンボ1匹…
イシダイ
小型ながら味良く。
ウィリー
2.5号ハリスで2.7Kgのマダイ!
オニカサゴ
機会に恵まれず…
カワハギ
機会に恵まれず…
キンメダイ
年初と年末に。
クロダイ
機会に恵まれず…
コマセマダイ
ヤリイカと並び釣行数最多
シロギス
孫娘と初釣行
スルメイカ
2.5
ムギイカの数釣りが楽しかった
テンヤマダイ
二年連続無釣行。上さんの好きな釣りだったが…
ヒラメ
回数少なくも、何とか釣果は出せて
フグ
もはや誰もリクエストなく…。
マアジ
余ってしまうほど釣れるので回数減り…
マダコ
0.5
仕立てリレーで狙ったが乗らず…
マルイカ
今年は良かったらしいが、数釣るには腕なく…
メジ・カツオ
釣果ゼロ…、というか探索ばかりで…
ヤリイカ
10
数の自己記録更新!
ワカサギ
上さんと一度行ってもう3年か…
ワラサ
今年も模様は良かったがうまく釣れず…

  • 年間書込数=66  時事が29、記事が1。上さん他界以降、時事が多くなった。
  • 年間釣行数=36  昨年より12回減。「月3ペース」に戻ってちょうど良い。
  • ベスト釣行 遠州灘デビュー 天秤吹き流しで大型アカムツ。
  • ワースト釣行 相模湾クルージング キハダを探して東奔西走、投入3回のみ…
キハダマグロに4回遊覧船でまいった。マダイとヤリイカに次いで遠いアカムツがランクイン。2015年は釣行数を増やすより、調理幅を増やそう。捌いて刺身だけでは辛い。

2014年12月28日日曜日

黒縞転じて赤、結局青

イナダは2匹もあれば充分と、
2匹はMさんに贈呈、他に海面バラシも。
結局黒縞にも赤魚も拝めず。
2014年12月27日(土)釣行 中潮
育丸→千代丸 右舷胴間(右3、左3)
7:00出港 14:00納竿 14:20帰港
剣崎沖 水深40-60m 波2.5-1.5m
晴れ 北北東の風18-8m

イナダ 5匹 40-50cm

釣り納め仕立て。12月の月例仕立ては上旬に終わったが追加で忘年仕立て。イシダイ五目の予定だったのでエントリーしたが模様が今一なようで、当日集合してみるとポツポツ喰っているマダイ五目にするという。短く固い竿のままで、長ハリスを作って出港。黒いイシダイを釣りたかったのだが、結局ポイントへは行かず。というより風並み強くてポイントへ行っても釣りにならなかったろう。

予報では風6-8mが次第に凪て波も1m以下だったのだが、15m以上の強風で波も2mを超えている。船はギッコンバッタン状態で、上下動の一番少ない胴間でもくたびれる。ミヨシのTさんは揺れをものともせず、イナダをツ抜け、マダイも2匹釣って絶好調。他も皆イナダ数匹の他にマダイ1-2匹にを釣り上げて納竿。俺だけ青いイナダばかり。イナダ回避に後半2本針を1本にしてマダイを狙ったが奏功せず。正月用の赤を釣ることができなかった…(T_T)。昨年もそうだったがどうも年末のマダイに嫌われているらしい。

もう一回いって来いとも言われなくなったことだし、これで年内釣り納めとするかな…寒いしな~。

ダイワ中深場73H205 + シマノフォースマスター2000 PE3号
天秤70cm プラビシL80号 クッション50cm 5号6m+3号4mテーパ2本針、3号8m2本針

2014年12月21日日曜日

酔いは船ならぬ二日

キンメを金魚と称して嫌った上さん
がみたら卒倒していただろう好釣果
2014年12月21日(日)釣行 大潮
国敏丸 3号船 さげんミヨシ1番(左4、右4)
5:30出港 11:50納竿 12:30帰港
初島沖 水深250-300m 波弱いがうねり2m
晴れ時々曇り 西後東の風 3-7m

キンメ 17匹 20-35cm
シロムツ 4匹 20cm
ゴマサバ 2匹 40cm
カサゴ、オキギス リリース

木・金と合宿研修。この年になって研修もないもんだが、相部屋が疲れる。寝不足で土曜釣行は無理。各宿の釣果を久しぶりにサーフしていると、初島のキンメが始まったことに気付いた。なかなか模様が良さそうだし、ほぼ1年ぶりだし、と日曜釣行。

吐き気がするが胃に何も入れていないので空嘔吐。首筋が凝っており頭痛がガンガンする。船に酔ったわけでなく二日酔いだろう。前夜、次男K夫婦、孫娘Hに、久しぶりに長男Tも加わって、釜飯屋で夕食。30才目前になったからか、いつもはイライラさせるTもさすがに落ち着いた会話で、気持ち良く楽しく飲めた。3人で焼酎ボトルを1本空けて、2本目がどれほど残したか覚えていない。幸いにもキンメ釣りは投入してしまえば置き竿でいれるのでよかった。ヤリイカ釣りなど誘いを要する釣り物だとギブアップだったろう。船上何も喰えず。

1流し目4匹、2流し目5匹と、いつものごとく朝一番の喰いが良い。日が昇るにつれて喰いが悪くなったが、ポツリポツリと追釣できて、都合17匹で自己記録更新。体調不良は沖上がりまで続いたが、こういう時は欲がないからかよく釣れる。船中17-21(と発表されているが?)。船上が長ーく感じられた一日だった。刺身に炙り、塩焼きの準備万端。K家族に最大の一尾を刺身と炙りで提供したが、速攻完食。感想を聞くと、炙りのほうが旨いという、バチバチ脂が飛んでいたのでさもありなん。俺は8時を待って軍師官兵衛を見ながらちびりちびりとやろう、疲労困憊で今飲むと30分ほどで舟をこぎそうだ。

ダイワ中深場73-H205 + フォースマスター9000 PE8号
ヨリトリリング、中錘30号、錘200号 幹10号枝6号10本針
サメらしきに1針ちぎられたが、終始仕掛け1セットでできた。

Dinning Bar Pier

釣り人なら皆知っているコジレイ。
スタッフもかわいくて気さくだ。
今週も結局毎晩忘年会。どれが誰とだったか記憶があいまいだ。だが鮮明に覚えているのが、月例仕立て定例会の忘年会。利害関係のないメンバーなので気楽な事もあるのだが、場所が強烈だった。プロアングラー児島玲子さんの店!タイトルはその店名だ。有名人の店はたいてい名前だけで、運営はスタッフというところが多いが、ご本人がカウンター越しにいて、飲めや喰えやの大騒ぎ。騒がしいのが苦手な俺も全く苦にならずあっという間の3時間だった。
釣りはともかく飲みのペースは
早い仕立てメンバー。皆ご機嫌

店は2年半ほど前に始めたらしい。取材や撮影の苦労話を根掘り葉掘り聞いていると、やはり相当に肉体的にきつくなってきた様子。特に冬場は寒いのでできるだけ船には乗らず、店にいたいと。少々高めの料金設定だが、帰りの立ち寄り場所にぴったりだ。

2014年12月14日日曜日

休肝日にすれば良いものを

互いにそっけない二匹。
寒さにひっつく。
忘年会シーズン。今週は4日。残る1日ぐらい胃腸を休めれば良いものを、調子付いて結局毎日飲む。遺伝か体質か、あるいはストレスに強いのか発散するのがうまいのか、アルコール依存症にはなりそうにない。それでもさすがに土曜は二日酔い気味だ。家事と仏事、買い物をこなしながらのんびり過ごす。予定していた愛犬(の1匹)マーガリンのトリミングは延期。この時期年賀状の準備が忙しかったが、今年は11月に早々と喪中ハガキを出して、その必要もない。

グッと気温が下がった日曜。風も強いので釣行中止。研修の事前課題に午前を潰す。この歳で研修も何もあったものではなかろうに。人的ネットワーク作りが目的だろうから、課題そのものは適当に済ます。衆院選挙の投票日。与党の圧勝ははぼ確実だが、暴走されても困る。野党はいずれも与党に反対・批判するが、対案・代案となると迫るものがない。情けない構図だが、身近にもある日本の縮図か。

米人訪日、提案書作成、損益対策、合宿研修、と来週も忙しい。仕事が忙しいからか、要請するお上がいないからか、正月用のマダイ、ヒラメ、アマダイ、アカムツ釣りが今年は忙しくない。寒いので次男Kとモツ鍋に。仕事や仕組みについて聞けるのが有益だと思えるようになってきたらしい。聞く内容はまだまだ青尻だが、聞こう・吸収しようとする態度は長男Tよりも意欲的だ。そんなこんなを語りながら、・・・当然また飲む。

2014年12月7日日曜日

バースディ五目とシマノ貯金箱

剣崎越しに朝焼けの富士・・・
写真では見えないか
2014年12月6日(土)釣行 中潮
育丸 右舷ミヨシ1番(右4、左3)
7:00出港 13:50納竿 14:05帰港
剣崎沖 水深30-50m 波1.5-1m
晴れ 北の風4-2m

イシダイ 1匹 25cm
イナダ 3匹 45-50cm
マハタ 1匹 30cm
マアジ 6匹 20-30cm
ウマズラ 2匹 30cm Mさんに贈呈

気温は低かったが日差しでポカポカ
火曜に宮城、水曜は栃木に出張で、5日(金)の誕生日は業績悪化で朝からてんてこ舞い。かなり疲れていが、翌6日エントリーしていた月例仕立てのため早寝。乗合なら見合わせて飲みに行ったろうが、キャンセルしにくい仕立てはこういう時、節酒にもちょうどよい。波高いが快晴で、剣埼灯台越しに浮かぶ富士が朝日に赤く照らされる。これを眺めているだけで来た甲斐がある。

イナダが回遊している。ワラサクラスも混じるし、イシダイ仕掛けの4号ハリスなので慎重にやり取りを楽しむと、50cm級含むダブル。引きが強いわけだ。イシダイのポイントを転々、船中ポツリポツリと釣れるが前半は潮が流れず好調というほどではない。ゆっくり誘い上げて1匹確保。イナダ3本と併せてもう十分。

四目山盛り。
潮が効きだした後半は固定ポイントでイシダイが釣れ盛る。イナダも回ってくる。ところが潮が右ミヨシから左トモに向けてかっ飛ぶので、右舷ミヨシでは苦しい。イシダイを狙っても喰いつくのは大きなウマヅラ。コマセに同調させようとハリスを長くするとオマツリ。こりゃあダメだと、増し錘をつけてタナ下限で置き竿でのんびり待つことに。なんとマハタが喰いついた。これは嬉しい。剣崎沖は様々な魚が回遊する一級ポイントだが、東京湾口にマハタまでいるとは。終盤、トモ寄り特に左舷ではイシダイやイナダで忙しいが、ミヨシはコマセ撒き係に。タナでは釣れないので、底から3mでマアジをポツポツ追加して終了。5目釣り上げて楽しいバースディ釣行に。

「今年こそプレゼントするからね」と、シマノと書いたシールを張り付けた貯金箱を何度も振って見せていた上さん。竿かリールを誕生日に贈りたかったらしいのだが、断酒を始めて7年間結局一度も実現せず、毎年小さなケーキに帰結していた。貯まるとパチンコ屋に吸い込まれていたからだ。プレゼントよりも、アルコールの次はパチンコ依存からの回復を気長に期していたので、一つのバロメータだった「シマノ貯金箱」。今は振られることなく、空のまま仏壇横にある。上さんが騒がないから子供らも気付かない誕生日。返す気遣いをしなくて済むのでそのほうが気楽で良い。代わって今年は、知人・友人達が祝ってくれた。それぞれの嬉しい気遣いに感謝しながら、4種刺身の山盛りを肴に晩酌、気持ちよく熟睡。

ダイワ中深場H-205 + シマノフォースマスター2000 PE3号
天秤50cm プラビシL80号+増し錘25号 クッション50cm 3.5-5m2-5号2-3本針

2014年11月30日日曜日

たまには外房

肉厚1枚で充分。脂のりのり。
2014年11月30日(日)釣行 小潮
長福丸 1号船 左舷トモ1番(左2、右5)
5:00出港 11:30納竿 11:45帰港
大原沖 水深15-20m 波1.5m
曇り時々晴れ 北東の風8-3m

ヒラメ 3匹 30-53cm
イナダ 1匹 45cm

今シーズンはヒラメ釣行が少ない。リクエストがなくなったから、外房まで足を延ばすがおっくうになった。金曜は札幌に日帰り出張で深夜帰宅。土曜に掃除・洗濯・アイロン掛け・犬の世話などを済ませ、焼香しているとふと「ヒラメにしぃ」と言われた気がした。長福丸の割引が30日までなのでちょうど良い。

うねりが結構ある。暗いうちに釣ってしまいたいと手持ちで波を交わしていると、ゴツゴツと懐かしい手応え。じっくりと引き込むのを待ってアワセ。グイグイとした引きは50cm超の良型。これ1枚で充分だ。あとは置き竿でのんびり。なぜか置き竿にはソゲが喰ってくる。ワカシも。倍以上あるワラサとのやり取りを楽しんだのだが、抜き上げようとして海面バラシ。もう2-3匹、良い手応えのヒラメらしきアタリがあったのだが、喰いこまなかったり、巻き上げバラシにしたり。なぜか悔しくならず、ニコニコしながらのんびり次を待つ。こんな釣りも悪くない。

船中2-4枚と低調だったが、いずれまた来よう。圏央道が市原まで伸びて、行きが1.5時間、帰りが2時間でいける。朝も早いが帰りも早いので楽だ。

アルファタックル船インナー270 + シマノフォースマスター2000 PE3号
錘80号 幹1m 枝80cm 捨て50cm 水中ライト 濁り潮に効いたかな







2014年11月24日月曜日

手合せや間合い

10杯以下だとザルのままで
色合いは良い。
スルメは別けないとヤリを噛む。
2014年11月23日(日)釣行
喜平治丸 8号船 左舷トモ3番(左6、右7)
7:00出港 14:10納竿 15:00帰港
洲崎沖 水深160-200m 波1m
晴れ 北の風5-7m

ヤリイカ 8匹 胴長20-30cm
スルメイカ 1匹 胴長30cm

駿河湾でのヤリイカを断念したが、タックルが準備されたままなので、地元相模湾へ。今シーズンは初島沖で60杯以上の好釣果をあげた。今はトップで20杯代の低調になっている。城ケ島沖、洲崎沖、沖の瀬等東部でもトップで20杯代で好調というほどではない。トップ20杯代ならスゾは1桁だ。真鶴、小田原、茅ヶ崎、長井、剣崎各港とも好不調に大差がない。食すには10杯もあれば充分と剣崎へ。

小さいのを水深200m近くから引き上げるのは至難だ。波がないので直結で始めた。アタリを取ってノリも確認できるのだが、4流しで1匹しか取り込めない。他はすべて巻き上げ中にバラす。こりゃあダメだとブランコに交換。今度はアタリそのものがとりにくくなった。この水深でブランコでは相当集中していないとアタリがとれない。ようやく乗せたらオマツリバラシが二度、三度。どうも今日は手が合わないというのか、間が合わないというのか。こういう日もあるものだ。風はあるが晴れて暖かく、洋上からのんびり丘を眺めてくつろぐ。中盤には探索時間が長くなり、終盤に入っても、スルメ混じりの5匹と低迷。食す分にはもう十分なのだが、何とかツ抜けしたい。

納竿10分前、あと1-2流しだろうと集中。ダブル、シングル、シングルと大型の手応えを楽しみ、ツ抜けまで後1杯に迫る。ようやく手が合ってきた感じだ。最終投。160mの底からヤリイカのシグナルを捉えて巻き上げ。にんまりしながら巻き上げ。残り50m程か、ブンッと竿先が揺れてバラシ。ツ抜けならずで天を仰ぎながら納竿。船中2艘で4-26。この状況でもうまい人は釣る。古い仕掛けを使い回したので、ハリスがヨレたり白濁したりでノリが悪かったように思う。手を入れて、次回渋い中でどれほど乗せられるか、楽しむことにしよう。

シマノBJSヤリイカノリ調子165+B + フォースマスター2000 PE3号
錘120号、ヨリトリリング(小を遠州灘高切れでなくしたので大使用) 中錘試すも効果疑問
11cm直結8本針、11cmブランコ7本針 

2014年11月21日金曜日

立寄りに小さな幸

日の出に代えて朝焼け
19日は福田港釣行後、御前崎に移動、民宿に泊まる。翌20日に御前崎から出港する石花海でのヤリイカかマダイにデビューしようとの思惑だった。だがアカムツ釣り前半のうねりに思った以上に疲労しており、連釣を断念。案の定、21時には寝たのだが、5時まで熟睡。これでは船に乗れなかったろう。予報も外れて、気温低く小雨も降りだしたので釣行回避は正解だったろう。一人だと直前の体調や天候により臨機応変に対応できるのが良い。

御前崎から遠州灘を望む
夜中に二度ほどテレビに起こされる。操作していないのだが、勝手にONになるのだ。タイマーがセットされているわけでもないのに、お上がなせるのかお化けテレビだ。二度目はコンセントそのものを外して問題解消。それでも映るとまさにオカルトだ。夕食も朝食も美味くはないし、(指摘して事なきを得たが)請求はネット予約時よりも水増しされているし、この民宿は今回の宿泊中最悪、二度と使わないだろう。
見にくいが沖には船団が

御前崎には一度ツーリング仲間と着たはずなのだが、どこかの高速を走っていたシーン以外、記憶がない。30年近く前の事なのでしょうがない。この仲間はとにかく走ることが目的だったので、単に通り過ぎたのだろう。朝飯前に御前崎灯台近辺を散策する。曇りで日の出も富士も拝めなかったが、眺望は良い。すぐ目の前に何を狙っているのか、遊漁船が30艘ほど船団を形成していた。

見応えある小山城
帰路、東名高速に向かう途中で、城を見つけたので立ち寄る。吉田町にある小山城だ。信玄が遠江侵攻への拠点としていた小城だが、三重の堀や隠し馬廻りなどなかなか見応えがある。天然記念物の巨大ソテツや、展示されていた鎧兜の大きさにも、他にはない見ものだった。この城でも、天守閣からは360度見渡せ、家康が20年近くも奪還を果たせなかったのもうなずける。

大きな信玄の甲冑に迫力
東名で由比を通過するたびに一度訪れてみたいと思っていた峠がある。薩埵峠というらしい。安藤広重が東海道五十三次で描いていることで有名だ。雄大な富士が雲に隠れて絵のようにはいかなかったがここからの眺望はなるほど良い。由比方面へ向かうと旧東海道の街並みにも風情がある。

富士が不足の安藤広重
渋滞を避けて午後1時半には帰宅。5泊6日の気ままな愛知・静岡の旅を終えた。犬どもがかしましい。洗濯しながら、釣具の清掃がてら入浴を済ませ、アカムツを捌く。炙り刺身と塩焼きを仏前に供えて無事を感謝。天気にも恵まれた。雨は最終日のみ、それも運転中だけで、立ち寄り中は傘要らずだった。各地の写真を眺めながら、アカムツを肴に土産の地酒に酔う。なかなか連休はとれないが、2泊で釣行と観光を兼ねた一人旅ならできそうだ。また行こう。

2014年11月20日木曜日

食うも食わぬも仕掛け次第

遠州灘のムツは赤も黒もデカい
2014年11月19日(木)釣行 中潮
福徳丸 左舷ミヨシ1番(左2、右1)
6:00出港、13:30納竿、14:00帰港
天竜川河口沖 水深170ー250m 波2.5ー1m
曇りのち晴れ

アカムツ 4匹 35-40cm
クロムツ 1匹 50cm

昨夜は浜松のビジネスホテルに宿泊。食事付きで値段の割に立派な夕食で満足。静岡県下で拡大しているらしい。浜松にしたのは、福田港に近いから。3日も観光すると飽きるだろうの予想通り、釣りがしたくなった。

福徳丸は周年アカムツで出船しているが、ピークは7ー9月だと言う。この日はタチウオとのリレーを希望の先約2人に相乗りさせてもらう。前半クロムツを1匹取り込んだが、前回よりもアタリが少ない。トモの二人はポツリポツリと2ー3匹釣っている様子。駆け下がり駆け上がりのポイントを流しており、水深が50mほども変化する。底から10mほどのタナを上手くさぐれていない。なんとか1匹を取り込んだところで、タチウオに移動。船長も待っていてくれたのだろう。

4-5流しほどタチウオを探るが、船中顔見ずでまた赤ムツに戻る。今日は1匹だけかなと諦めかけた終盤、仕掛けに工夫を凝らして試してみることに。浜松市内の釣具屋で購入した3本針仕掛けに、タコベイトやマシュマロボールを付けてアピール度と浮力を増してみたものだ。直後の2投でダブル、シングルと3匹追釣!これには驚いた。ちょっとした仕掛けの工夫で、それまで全くと言っていいほど喰ってこなかったアカムツが喰うようになる。誘いは底上2mでしばし待ち、ゆっくりと10m上までタダ巻きするだけで、それまでとかえていない。船中4-5。

風はそう強くないが、前半ウネリが残っており、立っているのも難しかったが、帰りには凪になった。丘の観光も悪くはないが、やはり海から丘を眺めながらどう魚に喰わせるかと楽しむほうが良い。

ダイワ中深場H205 + シマノフォースマスター2000 PE3号
天秤50cm 錘200号 3-4.5m2-3本針吹き流し仕掛け
ヨリトリリング入れてみたが効果ありそう。…高切れでロスト。 

2014年11月18日火曜日

長篠・設楽原


伊良湖から伊勢へとフェリーが出る
昨夜は伊良湖に宿泊。濃尾半島の先端だ。岡崎からすぐだと思っていたが、この半島なかなか長い。場所柄リゾートホテルにしたが、一人でも違和感がない。思えばプライベートな旅行で一人なのは(釣行を除き)初めてかもしれない。いつも愛し愛される人と一緒だった。寂しさと気遣い無用の気楽さとが交錯するが、一人旅も良いものだ。

設楽原に直行。歴史資料館は定休日だが、古戦場を見て回る。復元された馬防柵や信玄塚
左に丘、右に小川。武田騎馬隊が
撃たれていく
に戦死者の多さを思う。小高い山々に囲まれた小川を挟んだ細長い平地での激戦だ。陣取りから、家康が不審を募らす信長に対してこの戦いで信用回復を企図していたことがわかる。発端となった長篠は今も高い崖が残る天然の要害だ。籠城戦になったのも頷ける。鳥居強右衛門の磔に至る伝説が日本人好みである。それにしても、信玄ゆかりの名将をことごとく戦死させた勝頼の具凡さが目立つ。桶狭間と異なり、信長は新たな鉄砲戦術を胸にこの戦には自信満々だったろう。
鳥居の磔場所は後ろの新東名
建設に伴い移動されていた

城も見飽きたので、予定していた浜松城は止める。代わりに道中で見つけた竜ヶ岩洞という洞窟を見学。秋芳洞ほど大規模ではないが、
洞内は通年18度
それなりに長い自然の力を感じさせる。80年代初めに苦労して発見・開発したらしく、公開されてまだ20年程だ。様々な形状の岩や洞内滝を写真に撮りながら、ふと洞窟好きだったお上を思い出す。帰宅したら何時ぞや行った富士の洞窟写真を供えてやろう。

2014年11月17日月曜日

桶狭間

住宅街から突然現れる
清洲城
名古屋駅からほど近い旅館に宿泊。旅館も仲居も綺麗で料理もうまく満足。朝から清洲城へ。月曜は休み。入れなかったが時間短縮にちょうど良い。整備された公園で信長と濃姫の像を眺める。終わりに侵入する今川義元に現代伝えられるほど信長が自信を持っていたわけではあるまい。出陣時には高ぶっていたはずだ。日吉神社に立ち寄って、名古屋城へ。

復旧進む名古屋城の本丸御殿
名古屋城は博物館だ。戦時に空襲で建屋が全て炎上したらしい。天守閣は再建し、各フロアは原形を留めず、展示物で埋め尽くされている。1フロアで「天下人への道」なる期間限定の展示。信長、秀吉、家康の動静を年代順に伝える。じっくり魅入ってしまったが、通説を覆す近年の説も取り込んでいる。桶狭間の合戦では、迂回して崖を駆け下りて急襲したのではなく、正面から東海道を東進した結果、偶然義元本陣に出くわしたというものだ。義元の先陣がすでに丸根・鷲尾砦を陥落していたことを考えれば、それなりの説得力がある。本丸御殿も一部公開されている他、金具を使わない木材の切り出しや組立も見学できるのが良い。

義元の墓
熱田神宮。絶望的状況の信長もやはりかみだのみだったということか。それにしても広い。桶狭間の古戦場跡はわずか30m四方ほどの小さな公園だ。場所には諸説あるが、義元最後の碑や墓石が所狭しと並ぶ。2桁違いの圧倒的兵力を持ちながら破れた義元の無念と、雷雨や本陣に一直線に出くわした強運とはいえ破った信長の高揚とを同時に偲ぶ。今川についていた家康が難なく手に入れた岡崎城も見て回るが、江戸期以降の説明が多く、あまり興味が惹かれなかった。

2014年11月16日日曜日

小牧・長久手

現存最古の国宝犬山城
大阪と東京を行き来することが多いが、道中にある愛知には新幹線や東名・名神を通り過ぎるだけだった。史跡の宝庫、愛知を縦断する。金曜の深酒で二日酔い気味だったが、土曜朝のお隣Aさんの告別式に参列し、その日のうちに美濃加茂に移動、渋滞なく5時間弱で着いた。閑散とした駅前が帰って落ち着かせ、女将だけの小さな小料理屋で晩酌を楽しむ。

犬山城天守から木曽川・岐阜を望む
16日日曜、小牧・長久手の戦いに関する史跡を辿る。岐阜との県境にある犬山城を皮切りに、小牧、長久手と南下する。犬山城は日本最古の現存城で国宝。補修されているとはいえ、400年以上前の当時さながらの太い柱や急峻な階段に感心する。秀吉が、信雄・家康軍と対峙すべく入った頃を思う。天守からは360度見渡せ、小牧山と並び、北部・中部の要衝であったことが体感できる。濃尾平野は広い。小口城址を始め、青塚・楽田・久保山・小松寺などかなりマニアックな砦を点々と見て回る。岩崎山や二重堀の砦は、小牧山に近く、秀吉がいかに迅速に小牧山の家康に迫ったかがわかる。こののち長久手で大敗するとは思いもしなかったろう。

小牧山から南方を望む。平野を
見渡せるので信長が城を
建てたのも納得。

犬山城から小牧城までは近い。小牧城から長久手の古戦場までは遠い。車なので早いが、往時この道のりを馬や歩行で家康は池田恒興を追ったのかと思うとぞっとする。池田親子も森長可もこの地で戦死したのだが、その史跡はすぐ近くにあり、当時こ一帯でいかに激しい戦闘が繰り広げられたかを忍ばせる。その刀剣を洗ったという血の池公園では、池があったであろう窪地で乳幼児が健気に遊んでいる。激戦の跡が点在するこの一帯は今や閑静な住宅街だ。信長が建てた小牧城跡でランニングする高校球児の姿と合わせ、平和な世に感謝しつつ、いずれの時代に生まれたほうが面白かったかと不謹慎な事を考えたりもする。

2014年11月9日日曜日

竿先の微かな魚信

しばらくご無沙汰の久里浜沖でマダイが数釣れている。土曜に行くつもりで平日にタックル準備を済ませていた。金曜になって10年以上ご無沙汰な同僚H夫妻とMさんから🍺のお誘い。即決快諾。「来るを拒まず、来ざるを問わず」ポリシーの一節だ。飲みに行っても土曜に家事、仏事を済ませて日曜釣行すればよい。ここまでは良かった。ところが、金曜夕刻になって、土曜の出勤が決まる。出勤するまでもないのだが、請われればしかたない、それもポリシーの内だ。結局、土曜は出勤、今日日曜は月命日(前だが)墓参や家事をこなしつつ、一週間後に迫った旅行計画や予約・手配に忙しい。2週続けて無釣行に。

金曜の🍻には2時間遅れで参入したのだが、昔話や近況にとても楽しい一時に。下北沢の店も含めてありがたい方々だ。遅れた分だけさほど酒量をこなした訳でもないのに、余程嬉しかったのか、仕事に疲弊した反動か、帰りの電車で熟睡、三駅ほど降り過ごす…😰な気分になっても不思議ではないのだが、実際にはなぜか😀な気分。失くしてわかるものだが、竿先のかすかな魚信同様、本当の幸せは些細なことの中にある。

2014年11月3日月曜日

釣りを休んで

3連休。少なくとも1回、多い時には2回釣行するところだ。今回は止めた。仕事が込み入っていて精神的に疲れ気味な上に、金曜の福岡出張深夜帰宅で身体的にもくたびれた。1日土曜は珍しく昼寝しないと体がもたなかった。天候が回復した2日日曜にも釣行する気になれなかった。家事や仏事をこなしながらのんびり過ごす。

釣行をやめた理由がもう2つある。1つは株式や投資信託のお勉強。アルコールやパチンコ依存症の被害には物理的、精神的なものも相当にあるが、経済的なものが深刻だ。お上の死は胸が張り裂けんばかりの悲しさだが、資産を失くし負債ばかり増やす肩の荷は1つ降りた。失くした老後資金もボチボチと再構築せねばならないが、残された時間は長くない。貯蓄では追いつかないので、投資にかけようと思うのだが、これが複雑で難しい。釣りに行ってはなかなかお勉強が進まない。

もう1つは休暇計画。勤続30周年の休暇を取らねばならない。欧米のように2〜3週間もあれば、何も考えずにリゾート地に行ってからのんびりバカンスを楽しめば良い。だが、1週間というのがいかにも日本的な中途半端さで、ある程度予定を考えておかないと無意味に時間を消費してしまう。港を巡って釣り三昧にするかとも思ったのだが、複数の乗合の予約やら、異なるタックルの準備やらが面倒な上に、天候次第では何時ぞやの完全素泊り状態になるかもしれない。以前から気になっていた史跡巡りをメインとし、時間が余れば船に飛び乗ろう。タックルと仕掛けはフルレンタルするとして、ウェアと長靴、クーラーボックスだけ積んでおけば良い。お上は今年の港巡りを楽しみにしていたのだがしょうがない。奴の嫌いだった史跡巡りを楽しもう。iPadの車載用ホルダーも取り付けて一人悦に入る。

2014年10月26日日曜日

ありがたい午前船

走水のアジは金色に輝いて
いつ見ても旨そう
2014年10月26日(日)釣行 中潮
関義丸 8号船 左舷ミヨシ5番(左12、右12)
7:30出港 12:55納竿 13:10帰港
走水沖 水深35-45m 波0.5m
曇りのち晴れ 東北東の風4-2m

マアジ 21匹 25-35cm

栃木に出張で金曜は深夜帰国。土曜には歯科、皮膚科と巡って、チェックアップ。いずれも全く問題なし。その後iPad Air 2を見て回る。出張時に持ち歩くパソコンが重く、タブレットを所望するが社給されない。私物を活用することに。ノジマ、AUショップと回ったが、予想通りいずれも品切れ。ダメ元で尋ねた3軒目に希望の品があった。15分ほどの手続きで使えるようになった。薄い、軽い、速い。宿泊釣行時のブログ更新もこれでできるだろう。日曜にはこれで遊ぼうかとも思ったが、晴れで風無しの天気予報に無釣行はもったいない。かといって一日船に乗ると夕刻帰宅後がせわしない。こういう時には半日船が良い。久しぶりに走水港・関義丸の午前船でアジと戯れる。

33人での仕立てが入ったとかで乗合は8号船のみで満船。釣れすぎたら仕立ての初心者に配ろう。などと考えていたら、さっぱり釣れない。よくある話しだ。3投目に一匹釣れた後、沈黙。潮が速く20号の増し錘をつけていても吹き上がり気味だ。タナ取りが難しく、船中で苦戦している。第3海堡の南でポイントを転々とするが好転しない。残り一時間となって船長は走水前に大きく移動。これが正解。入れ食いで20匹連釣。もう充分と10分ほど早めに竿を片付けたので、3分に1匹を切るペースで釣ったことになる。始めからこういかないものかとも思うのだが、そうもいかないのが自然相手の釣り。

渋滞前に保土ヶ谷バイパスを通り抜け、修理に出していたヤリイカ竿を受け取り、後輩Yに8匹引き取ってもらう。帰宅、洗濯、風呂、清掃を済ませて、このブログを書いているが、それでもまだ15時半。これは楽だ。アジを刺身とナメロウにして今夜の肴にしよう。余りを開きにする。お上得意のアジフライがつかないのが残念だ。昨年までのアジ要請がないので釣行回数が極端に減ったが、久しぶりにビシアジ釣りを堪能、満足である。

ダイワ中深場73-H205 + シマノフォースマスター2000 PE3号
ビシ130号+20号増し錘 天秤50cm クッション50cm 1.5-2号2m2本針

2014年10月19日日曜日

疲労回復の五目釣り

裾分け後に残した魚たち。この後、
イナダは刺身、マダイは塩焼き、
サバは釣り餌に。
2014年10月18日(土)釣行 長潮
つね丸 17号船 右舷トモ4番(右8、左8)
6:00出港 13:00納竿 13:30帰港
佐島沖-城ケ島沖 水深40-90m
晴れ 北北東の風9-3m 波0.5m

マダイ 2匹 25cm
イナダ 2匹 45-55cm
アマダイ 1匹 25cm
小マダイ、イトヨリ、ヒラソーダ、ゴマサバ等リリース

心理的に慌ただしい一週間だった。仕事は将来を左右する重要な複数の局面にあるが、毎日状況が変化し、その都度対策を練り直し、日米で組織的に24時間稼働する。精神的な疲労に加えて、金曜には4か所を移動して身体的にも疲弊した。この週末はごろごろして不足気味な睡眠を回復するかとも思った。否。こういうときだからこそ、沖に出てリフレッシュする。そもそもそのために仕事しているのだ。目的と手段を逆にしてはならない。次に失うのは自分自身だ。

とは言え、ヤリイカやアジあるいはウィリーやテンヤマダイのように忙しい釣りは避けて、船上でぼんやりのんびりしたい。こういうときはコマセマダイがうってつけだ。風が少々あるが、波はなく、空が高い秋晴れの下、置き竿でのんびり魚信を待つ。つね丸は、佐島から10分の真沖から三戸浜沖、城ケ島西から南へと、三浦半島西岸のポイントを転々と南下しながら攻める。この季節はマダイ以外にもイナダ、ワラサ、イシダイ、アマダイ、ヒラソウダ、メジナ、サバ、イトヨリ、カイワリなど多彩な魚たちが、飽きない程度に顔を見せて楽しませてくれる。その度に思わず笑みがこぼれて癒される。秋は五目釣りに優しく、最高の季節だ。左隣右舷ミヨシに陣取った初心者4人組にも様々な魚が顔をみせ、喜々としてクーラーにしまう様子が微笑ましい。

そういえば、俺もかつてクーラーに入りきらないほどの魚を全て持ち帰っていた。せっかく釣れたのだからという心理からなのだが、大抵食べきらず、その処分にお上を困らせた。「どないすんの、こんなに」と文句を言われることもなくなったが、自分で処分しなければならない。今では、持ち帰る魚よりも、海にお帰り頂くあるいは海鳥に裾分けする魚のほうが多くなった。魚好きなお隣Nさんに裾分け後、マダイを塩焼きにして仏壇に供える。正月以来の好物に、うまいうまいと食した姿を思い出しながら、イナワラのトロ刺身とカマ塩焼きを肴に酒。仕事が何だったか全て忘れて熟睡。混沌とした時期に久里浜の病院から羨ましく眺めて知った沖釣り。今にして思えば、お上が引き合わせたようなもので、必然だったのかもしれない。

シマノBJSミヨシ40-255+B フォースマスター2000 PE3号
天秤70cm プラビシL80号 クッション1.5m 3-5号6-10m1-2本針

2014年10月12日日曜日

これぐらいで勘弁したろ

山盛り60杯
2014年10月11日(土)釣行 中潮
平安丸 1号船 左舷ミヨシ1番(左7、右7)
6:30出港 14:00納竿 15:15帰港
曇り時々晴れ 北東の風8-5m
初島南沖 水深110-130m 波1.5m

ヤリイカ 56匹 胴長17-25cm
スルメイカ 4匹 胴長23-28cm

9月22日以来3週間間ぶりの釣行。前回8月31日に続き今季好調な東伊豆初島のヤリイカに。波があり上下左右前後に揺れるミヨシ。体力を消耗するので、かなりのんびりしたペースで釣ったのだが、それでも再び自己記録更新の60匹(船中13-62)。30匹もあれば充分と考えていたのだが、ついつい手をとめられなくなる。大流しで群れも濃いから、多点掛けを意識的に狙い、5~2点掛けを楽しめた。足切れや墨のみの取りこぼしも回収毎にあったので工夫の余地も多い。これで手返しやペースを落とさずに取り組むともっと数は伸びるだろう。別船の12-99釣果がそれを物語る。だが引き取り手探しに苦労するだけだ。60匹を数えた時点で「これぐらいで勘弁したろ」と若干早めに竿を片付ける。いつか吐いてみたいと思っていたこのセリフ、実際には揺れにくたびれたからなので声には出せなかった…

シマノBJSヤリイカ乗り調子165+B フォースマスター2000 PE3号
錘120号 11cmブランコ7本針 (直結8本は初投の3本足切れをみて以降使わず)



2014年10月5日日曜日

リストなき出張

4日(土)に帰国。5日(日)にはカツオ・キメジまたはヤリイカに釣行できるよう準備を出国前に整えてあった。だが、台風18号が前線を刺激して朝から雨。大型で勢力も強いので、通過するまで海は大荒れだろう。出張中の衣類の洗濯・アイロンがけなど後片付けを済ませる。買い物リストを渡されてあちこち探し回ることももうない。楽になったのだが、準備や片付けをしてもらえることもない。相殺かと苦笑いしながら、一週間ぶりに線香をあげて話す。テニス中継を眺めながらのんびり過ごす。錦織圭の優勝、大したものだ。

2014年9月27日土曜日

待ってろよ、カツオ

今週末はヤリイカを釣りに行こうと木曜のうちに準備を整え、土曜の釣行に備えた。金曜18時になって後輩Kがプロジェクトの中締めに飲みに行きたいと言い出した。来るを拒まず。釣行をあきらめ、若手5人と結局終電まで飲み明かす。若手の発想や活力とそれを活かせない組織、世代をまたぐ伝聞などで盛り上がる。釣りは楽しい。それ以上に楽しいひと時になった。思わず時間ができた今日土曜。息子K夫婦、孫娘Hも一緒に墓参り。暑くもなく寒くもなく、いい天気だ。

釣果状況をリサーチしていて気付いた。今期低調だった相模湾のカツオがオキアミを喰いだした。4Kgを超える肥えたカツオにハリス切れも続発しているらしい。キメジやキハダもその下についている様子。出船を見合わせていた船宿も再開するという。明日日曜の釣り物にきまりだ。行きたい。だが月曜からの海外出張に不可欠な海外免許を取り行かねばならず、釣行できない。く~、何たる失態、前日まで免許の期限切れに気付かなかったとは。このカツオやキメジ、一時的なものか。帰国する一週間後にも継続しているだろうか。

2014年9月22日月曜日

遠州灘デビュー

特大40cm♪ 恐るべし遠州灘、
この日6匹は少ない方
2014年9月22日(月、休)釣行 大潮
福徳丸 右舷ミヨシ1番(左2、右2)
5:00出港 11:45納竿 12:20帰港
天竜川河口沖 水深200-250m
晴れ 北の風2-5m 波0.5m

アカムツ 6匹 25-40cm

最後の夏休み。4連休にした初日はワラサで散々だった。連休にしたかったのは遠州灘福田港まで遠征するため。以前から気になっていたアカムツ。180kmの波崎は遠いが、福田も220kmと遠い。ただ東名高速一本で着くので時間は同じか早いぐらいだ。

開始早々に40cmの大型にびっくり。その後も追釣3匹まで取り込んだ。その後がなかなか釣れない。アタリが出せない。波崎や久里浜の胴付に対して、ここでは沼津と同様、天秤仕掛けを使う。ただし、ご当地仕掛けは針上15cmのところにシモリ玉をつけることで浮力を持たせているのが特徴だ。釣り情報の仕掛け説明をみてそれらしきを作っていったが、3匹を最後にどうにも魚信が出なくなった。

船中皆アタリが出ないならしょうがないが、すぐ後ろ左舷ミヨシのベテラン氏は大きなシモリ玉でほぼ入れ食い状態。トモでもポツポツ釣れている。ハリスに浮力を持たせてフワフワ漂わせる。着底からスローな巻き上げだけでアタリを出している。終盤になって見かねた船長が「これ使ってみな」と船宿仕掛けをくれた。以降3連釣だから不思議なものである。結局6尾で沖上がり。船中6-18、トップは件のベテラン氏。

釣果的にはスソだが、アカムツを6匹も釣れば充分だ。なにより大型なのがうれしい。仕掛けを作り直してまた来よう。最高の夏休み最終日になった。この喜びをわかちあうお上がいないのは寂しいがあの世で喜んでいよう。おっと、6匹は多すぎる。引取先を探さねば…。

ダイワ極鋭深場205 + シマノフォースマスター2000 PE3号
錘200号。天秤40cm 6号3m2本針

2014年9月21日日曜日

初投と最終投

帰港前の全員撮影
ワラサを手にしているものの…
2014年9月20日(土)釣行 中潮
瀬戸丸18号船 右舷ミヨシ4番(右9、左10)
6:00出港 13:00納竿 13:20帰港
剣崎沖水深45-55m 波0.5m
小雨 北東の風7-10m

ワラサ 0 (貰い受け2匹)

“よっしゃ、喰った!”第一投のタナ取り直後に魚信を捉える。固めのドラグを滑らす引きに良型ワラサを確信。カツオ・キメジが不調なので、絶好調の青物グイ引きを堪能しようと剣崎沖。1時間以上前に瀬戸丸の受付を済ませたが、駐車場は満車の盛況。出港前に船長とマグロ不調談義。混む船中で恐らく最初のアタリに気をよくしてリーリング開始。10号ハリスなので切られる恐れは小さい。ドラグを一杯まで締めてガンガン巻き上げようと竿を立てた瞬間だった。すっぽ抜け。カツオ用大型針なのになんで~?引き上げられた空針を呆然と見つめるが、アワセが甘かったのか原因は判然としない。まぁ、次があると、この時点ではこの日のまさかの結果を予想だにしていなかった。

船中で釣れ盛る。同時ヒットはあたりまえ。左のベテランも右の初心者も次々と太いワラサを取り込む。混む上に上潮が飛んでいるのでオマツリ、それによるバラシも多い。それ以上にアタリが多い。であるにもかかわらず、だ。俺にはアタリがない。オマツリに巻き込まれるばかりで、ヒットがない。タナを確認したり探ったり、ハリスを8号、6号と細めたり、エサを代えたり、するがどうにもアタリを出せない。左右にはアタリ、俺はタモ入れに忙しい。「太って旨そうだね」とタモに収めたワラサを渡すと、左のベテラン氏が困り顔で「4-5本もあれば充分なのでもらってくれないか?」と言う。自分で釣るから要らないという気持ちだったが、余るほど釣れた時の困った気持ちもよくわかるので頂戴することに。時合は1時間ほど、8時には喰わなくなりワラサ祭りは終了、まったりした空気が流れる。

中盤は忘れた頃に船中どこかの置き竿に喰ってくるポツンポツンの展開。慣れない人に喰って4重のオマツリに巻き込まれる。二人で解いた左のベテラン氏は道糸をカット。「結構痛んでたからね~、俺のは大丈夫そうだけど細いから不安だな~」などと話しながら再開。やはり俺には魚信無し。

“やっと喰った!”納竿5分前の最終投。周囲では片付けた人もいる。残りわずかなコマセを全て詰め込み、タナ下付けエサ位置をイメージして振り出した後、±1mの範囲を誘っていたら、ようやく、ようやく、喰った。初投のようにすっぽ抜けを避けるべく、モゾモゾ感に即アワセを強く入れたら針掛りしたのだろう、走り出した。「もらった」とばかりに竿をたてると、ブツン。「切れた!」細ハリスに強引過ぎたか、いやおかしい、錘のテンションすらない。「高切れだ~」思わず声が出た。「あぁ、あのときの…」と左のベテラン氏。立てた竿先に天秤もビシもクッションも失った道糸の先がゆらゆらと風になびく。その先の天を仰ぐ。

片付け始めた俺を見ていたかのように沖上がりを告げた船長。「トモの常連さんがもらってくれと…」一本ぶら下げてきた。準備したのは常連さんなのか船長なのか。釣れすぎたら分けようと思っていただけに、その逆は屈辱的ですらある。左のベテラン氏も船長も憐れんでいるわけではないのだが…。「えぇー、別にもらったし、いいよー」と断るが、尻尾を握らせると「写真とっから皆前に集まって」と船中に声かける。撮影しながら、“2ヒット2バラシ。甘いアワセと細い道糸が反省点。やはり混むワラサ乗合ではオマツリ対策に5号以上の道糸。少ないアタリはやはり手持ち誘いと置き竿の差か”と反省ばかりが脳裏をよぎっていた。船中0-12。もらった魚はどうにも捌く気にもならず、帰路同僚Iさんとお隣Nさんに贈呈。太く油乗りのよさげなワラサだったのだが…、自分で釣ってやる。

シマノBJSアオモノM160改 + フォースマスター2000 PE3号
天秤70cm クッション1m 10→8→6号6m1本針

2014年9月15日月曜日

次点のヒラメ

贈呈したもう一枚と併せ計3匹。
食すには今や手前の一枚で充分。
2014年9月14日(日)釣行 中潮
三浦丸 右舷ミヨシ2番(右6、左6)
4:30出港 11:45納竿 12:30帰港
外川沖 水深20-25m 波1m
曇りのち晴れ 北北東の風5-6m

ヒラメ 3匹 40-52cm

遠州灘まで出向いてアカムツを釣ろうと初めての宿に電話したが、「14日は出船しない」とかで先送り。ならばと波崎に電話すると「満船でもう乗れない」。アカムツはどうにも間が悪かったようなので、外川にヒラメ釣り。ふと昨年この時期に波崎・外川連釣旅行にお上と出かけたが台風でいずれも出船禁止になったことを思い出す(素泊まり)。今年も連釣は止めろということだろう。三連休の中日なので、前夜19時就寝、当日1時出発で日帰りしても翌日体を休める。夜中に仏壇に釣れるよう祈願して出発。

外洋にしてはうねりも小さく良い凪だ。6時までに2枚ヒラメを釣り上げるが、いずれも40cmのソゲと呼ばれる小型。船中でもポツポツ取り込まれている。震災後1年間は自粛ムードで外川でも釣り人が少なかったことを思い出す。この日は12人が乗り込み盛況だ。大型の追加を期してタナを調整する。9時になって50cmオーバーの良型を取り込み一安心。さらにアタリはあるが、そのまま終了。もう一枚型物が欲しかったが、喰いこまず、巻上中のすっぽ抜け、お祭りバラシと3回以上のバラシで成らず。船中1-6のトップとの差はこれらバラシだろう。

とはいえヒラメ3枚の釣果は、今となっては多いぐらいだ。帰りに同僚Sさんに一枚贈呈、帰宅後お隣さんに一枚贈呈。残した型物を翌15日に捌くべくチルドへ。犬の散歩、洗濯、風呂と清掃、仏壇報告を済ませ、久しぶりのヒラメとの対峙・駆け引きを思い出しながら、あり物をつまみにビールを飲む。心地よい肉体疲労に酔いが早い、20時には熟睡。

シマノBJSミヨシ40-255+B フォースマスター2000 PE3号
錘60号 胴突1本針 捨て糸4号40-80cmハリス6号60-100cm

2014年9月7日日曜日

親子釣り三代

初めての釣り、初めての魚
2014年9月6日(土)釣行 中潮
忠彦丸→番只丸 右舷トモ1-3番(右5、左4)
12:30出港 16:00納竿 16:20帰港
中の瀬 水深20m 波0.5m
晴れのち曇り 東の風1-3m

シロギス 41匹 15-25cm
(ジャック 27匹、次男K 8匹 孫娘H 6匹)

6日(土)はワラサ狙いで月例仕立てだったが、前夜の酒席に参加を見送る。釼崎沖のワラサは目下絶好調なので皆楽しめたろう。模様次第で7日(日)にキハダを狙うつもりだったが、相変わらずのクルーズ状態にこれも見送り。初島禁漁のヤリイカが真鶴沖に舞台を移しても好調なのでもう一度楽しむかなどと思案していると、4歳の孫娘Hが「私も釣ってみたい」と言い出した。本人には母離れに、母親には休息にもなろうと、父次男Kを含めて親子三代で釣行することに。

沖釣りに初心者を案内するのは気を使う。最も避けたいのが「もう二度とやらない」と思わせる事態だ。要因には大きく二つある。船酔いと全く釣れないことだ。お笑い芸人がテレビでキハダ釣りを紹介したものだから、今期は初心者が相模湾に大挙しているが、そのほとんどがいずれかまたは両方を味わい「二度とやるもんか」と思ったことだろう。4歳児となると、この二大要因回避は容易ではない。前夜に酔い止めを飲ませてたっぷり睡眠させる。車酔いさせると乗船どころでなくなるので、出発前にもう一度酔い止めを飲ませる。釣り物はタックルが軽くアタリが多くて短時間なものに限る。条件を満たすシロギスの半日船を選択。忠彦丸の午後シロギスに乗り込んだ。暑いが波穏やかで、中の瀬までの疾走に楽しそうな顔のH。ひとまず船酔い回避は達成。後は釣らせるだけだ。

アオイソメに目を丸くしつつも恐る恐る触る。針へ付けるのはまだ無理。竿や錘を持たせて投入させようとするが、目線が船べりの上10数cm程度なので難しい。置き竿のまま仕掛けを落とす。着底はわかるようなので筋は良さそうだ。胴突1本針でたるませ気味にタナをとる。竿先を注視させ、ピクピクすれば巻けと言い残し、自分の仕掛けを投入する。振り返ると早速躍起になって巻き上げている。理解できなかったかと苦笑いしていると、水面にシロギスが現れて本人以上にこちらがびっくり。しっかりアタリを捉えていたのだ。初釣り初釣果の満面笑顔を写真に納める。釣らせる課題もクリア。

以降同じ要領で釣らせるが、この日は誘わないと食いが悪い。そこで自分用を天秤2本針仕掛けでちょい投げしてサビキ、アタリにアワセてから竿を渡して巻き上げさせる。きゃっきゃと喜びながら跳ねるシロギスを掴んで喜ぶ姿に、普段の釣りとは異なる楽しみを味わう。この日を心待ちにしていたお上がいないのが残念だ。もう少し背が伸びて海面を見えるようになれば、もっと楽しめるだろう。後半はくたびれたのか、釣り座で船をこぎ出したので、横にして寝かす。自分の釣りを残り1時間で楽しむ。二番目に釣り上げたのを良いことに「勝負しよう」と舐めたことを言っていたが、以降アタリを出せずにいる次男Kに見せつけるように連釣。普段の釣りとは違う神経を使ったからか、半日釣りなのに一日船以上の疲れが帰宅後にどっと出た。しかし、親子三代で楽しむ釣りも良いものだ。

ジャック シマノライトゲーム64 155I+B18 + ダイワレガリス2506 PE0.8号 天秤2本針
次男K ミサキライトマスターII-180改 + シマノ幻風 PE1号 胴突1本針
孫娘H ソリッドマスター 30-180改 + アルファタックルニューベンチャー PE1.5号 胴突1本針






 

2014年8月31日日曜日

これぞイカ釣り

久しぶりの好釣果
2014年8月30日(月)釣行 中潮
平安丸 1号船 左舷ミヨシ1番(左7、右7)
6:30出港 14:00納竿 15:10帰港
初島南沖 水深100-120m 波1.5-1m
雨のち曇り 北東の風10-7m

ヤリイカ 50匹 胴長20-25cm
スルメイカ 1匹 胴長30cm

マグロ模様をサーチしていて、平安丸のヤリイカ釣果情報に目が留まった。「南沖でヤリイカ好調、ただし9月1日から禁漁」。冬~春の釣り物のイメージが強かったが、長井港はら丸の女将が8月初旬に「昔はこの時期江の島沖でヤリイカいたんだけどねぇ」と言っていたのを裏付けている。マグロは退屈だし、(絶好調になった)ワラサは先週とりあえず顔見たし、で早川港へ急行。道中結構しっかりした雨が降るので早めに出るまでもなかったかと思いきや、3艘も出すヤリイカ船はいずれも満船。皆考えることは同じらしい。

直結で始めた一投目から3点掛け。なるほど良さそうだと思ったのも束の間、その後数投は巻上げ中や海面でのバラシが続く。この日波が上下動に増幅されるミヨシで直結は難しいと判断、ブランコに変えて海面バラシを防止する。取り込めるようになったが、単発が多い。イカは小型で、身切れした柔らかい足がツノに残る。そこで速度を普段より下げて、巻上中バラシを防ぐ。これらが奏功したのだろう、周囲が苦戦する中、ポツリポツリと投入毎に追釣。アタリをとって掛けて、注意深く巻上て取り込む釣りを堪能、気が付けば11時を回っている。

後半はアタリが遠のく。ノリ渋りだがもう30杯以上取ったので充分とのんびりする。ここでは一流し南投もできて、のんびり感が良い。釼崎沖では群れが小さく移動も早いので一流し一投のStop&Goの連続だ。次投に向けて準備に忙しく、誰よりも先に着底しないとアタリを取れないので、緊張感が漂い、時には殺気立つ。初島沖ではそんな空気とは無縁で、沖竿でアタリを待つ人も少なくない。いくらなんでもそれではイカは釣れないのだが…。

それにしても、誰にもアタリがないのに流し変えないのはおかしいなと考えていると、「下ばかりでなく、10m位上まで誘って」の船長アナウンス。「しまった、群れが浮いていたのか」とピンときた。通常ヤリイカは底に張り付いていることが多く、乗るツノもほとんど下のほうだ。その印象が強くて底べったりで狙っていた。そういえば、朝から上のツノにも乗っていた。誘い上げると案の定ヒット。これで再びスイッチが入る。誘い上げの他、底上20mほどからの落とし込みも駆使。周囲が首を傾げる(思うに道糸が太くて小型ヤリのアタリを取れていない)中、一人毎投アタリを引き出して追釣。終わってみれば船中4-51。10~20杯代が多い中でダントツ。3艘(他船は8-47と5-38)全体でもトップ。数の自己記録も更新。釣果よりも中味として、久しぶりに釣りらしい釣りができて大満足。帰りの車中「どないすんの、こんなに~」とこういう日は言われたのをふと思い出し、あわてて引き取り手を探す…。

シマノBJSヤリイカノリ調子160+B、フォースマスター2000 PE3号
錘120号 11cm直結8本ツノ 11cmブランコ7本ツノ

2014年8月25日月曜日

空いていたのは

雲の間から日光が江の島に差す。
こんな写真を撮っているようではダメだ。
2014年8月24日(月、休暇)釣行 大潮
一俊丸 8号船 左舷ミヨシ2番(左5、右7)
6:00出港 13:50納竿 14:30帰港
相模湾 タナ10-80m 波0.5m
雨後曇り後晴れ 南南西後北東の風1-8m

キハダ 0

夏休みその2。平日なら空いているだろうとキハダ狙いに茅ヶ崎へ。出港間際、村越正海が3号船に乗り込んできた。南下後西進、真鶴沖で船団。すぐに東進して葉山沖だろうか、また船団。これもすぐに散って、また真鶴沖へ。船中アタリなし。船団でもやり取りや取り込みを見かけず。相模湾中央でナブラを発見。10mの近さで10mのタナを狙うが、ヒットしない。イワシを追っているようで、オキアミに反応しないのか。結局船中ヒットなしのまま納竿。空いていたのは釣り座だけでなく、釣果も…。マグロは今季4連続ヒットなし。どうも選ぶ日が悪いようだ。9月になれば模様が変わるかどうか…。

シマノBJSアオモノM200改 オシアジガー5000P PE8号
プラビシL80号マグロスペシャル、24号4.5m1本針オーナームツサークル1/0

2014年8月24日日曜日

息抜きにワラサ

久しぶりの魚
2014年8月23日(土)釣行 中潮
瀬戸丸 10号船 左舷トモ1番(左3、右2)
5:30出港 11:15納竿 11:30帰港
剣崎沖 水深35-45m
曇り後雷雨 南南西の風6-8m

ワラサ 1匹 2.3kg 60cm
ヒラソウダ等 リリース

今季のマグロは探索時間が長くて、投入回数少なく、アタリもなく、退屈する。それが3回続くとさすがに魚信が欲しい。折よくワラサが喰いだしたようなので、様子見に剣崎へ。二艘出しになったので弟船長21号船から空いている大船長10号船へ。出船準備中隣の18号マグロ船の中乗りさんと挨拶。マグロは3回ノーヒットに、今日はワラサで息抜いてと。

船団は小さい。まだ本格化していない様子。だが、前後左右の船でポツンポツンと取り込まれている。本船にはアタリがないが、5人と少ない上に初心者が3人もいてこませの効きが悪いのか。2-3分インターバルでしきりにコマセを撒く。船団でも喰いが今一とのことなので、8号→6号→5号までハリスを落とし、イカタンもやめてオキアミのみとする。少々くたびれてきた8時、竿が震えた後引き込まれる。久しぶりの魚信だ。アワセた重みと竿のしなりが嬉しい。時折ドラグを滑らせる抵抗を見せたが、今季初ワラサはあと検量2.3Kg。

その後も追釣を狙うがヒラソウダが喰っただけ。初心者3人組の面倒見に追われる。11時前なんだか怪しい雲行になってきたぞと思っていると、案の定船長が早上がりを告げる。帰港中にポツポツ降り出し、帰港と同時に雷鳴響かすドシャ降りに。シャツも海パンもグッショリで、浴びた潮水もさっぱり流されたからか、車中で着替えると意外とさっぱり。ともあれ久しぶりに魚の顔を見て満足。

シマノBJSアオモノM-200改 フォースマスター3000 PE5号
プラビシL80号マグロスペシャル クッション1m 8-5号6m1本針

2014年8月17日日曜日

お上の声

2014年8月17日(日)釣行 小潮
はら丸6時船 左舷ミヨシ1番(左2、右2)
6:00出港 14:15納竿 14:40帰港
真鶴沖ー大磯沖 タナ20-50m
晴れ 南西の風2-5m 波1m

キメジ・カツオ 0

16日盆の墓参り。「マグロは釣れへんから、ヒラメかアカムツにしぃ」。存命なら言われただろう。聞くべき注文がないのは寂しいものである。だが、聞く必要もないのは便利でもある。上の声を無視して、3度目のマグロ狙い。剣埼は休み、葉山・茅ヶ崎・平塚・小田原の船は相変わらず込み合う。イカ釣りのイロハを教えてくれた船長を励ましにガラガラの長井へ。

いつもと同じように西へ西へとクルーズ。西部に入ったところで反応を見つけたが空振り。真鶴沖でしばらく探る。反応はあるようだがタイミングが合わず北上。大磯の沖合で船団に合流。ポツン・ポツンとキメジが釣れているようだ。カツオは見られない。喰いが悪いので、ハリスを14号まで落とすが、アタリがない。と、右舷でダブルヒット。6キロのキメジが取り込まれた。船長も嬉しそうだ。2日前より反応は良さそうで、しばらくして左舷トモでもヒットするが、二連続バラシ。その後は沈黙。結局俺はノーヒット。これで3連ボ。まぁ、マグロ狙いではよくあることだ。昨季もそうだったし。

帰宅し、洗濯・風呂・釣具清掃。仏壇から聞こえる「ほらな、だから言うたやん、マグロは釣れへんて!」。やはりお上の声は聞くべきか…

シマノ BJSアオモノM200+B改 オシアジガー5000P PE8号
プラビシL80号マグロスペシャル 20-14号4.5-2.5m1本針

2014年8月16日土曜日

相模湾クルージング2

2014年8月15日(金)釣行 中潮
はら丸 6時船 左舷ミヨシ1番(左5、右4)
6:00出港 13:10納竿 14:35帰港
城ケ島西沖ー真鶴沖 タナ20-50m
晴れ 南南西の風6-12m 波1.5m

キメジ・カツオ 0

手帳を持たなくなって久しい。予定表は15年ほど前からパソコン上に、5年ほど前からクラウド上にある。会議等予定はかつて自分で記入していたが、今や海外も含む全従業員が可能だ。複数参加者の空き時間をいちいち確認して設定する手間が省けるので便利といえば便利なのだが、知らぬうちに予定が組み込まれるので厄介といえば厄介だ。今週はまとめて盆休みを3日ほど取ろうかと思っていたが、気付いた時には14日まで予定目白押し。15日だけ空白だったところに会議申し込みが出そうな気配を察知して慌てて休暇予定を書き込む。

69回目の終戦記念日。追悼式典への参加人数も減少傾向で、遺族の高齢化が進んでいるという。我が身にしても、身近に戦争体験者がいたかつてよりも、改めて考える機会は減った。全体主義への回帰につながりかねない昨今の政治動向に眉をひそめつつ、平和を享受すべく先週に続き相模湾へ。狙いは今シーズンまだ顔をみていないキメジ・カツオ。良く行く船宿Webを確認するとすでに予約ですでに満船。慌ててはら丸に電話予約。

長井港はイカ釣りのメッカとして知られる。はら丸もその一つだが、今季はイカとマグロの二便体制に変えた。イカ専門宿にマグロを追えるのか気になって「昔からイカ釣り専門だと思っていたよ」とお上に声をかける。「30年以上前はマグロ釣りだったんだよ。去年もマグロやろうかと話していたんだけど期を逃しちゃって」と言う。船長は「この辺りも昔はマグロ船ばっかりよ。(エサにする)シコイワシを夜中に確保するのがきつくなってきて止めちまったんだ」と。「オキアミを喰うようになったからまた始めっかと思ってよぉ」ということらしい。長井港の他船もキメジ・カツオに出船している。「イカ減ってるみたいだしねぇ」ともう一つ気になっていたことも聞いてみる。「温暖化の影響かなんか知んねぇが、減ったよイカは」と、やっぱりなことを言う。イカが減れば、釣り客も減る。今のうちに成長分野への移行を試行しておかねば経営は苦しい。企業も釣り船も同じだ。

相模湾を西へと探索。西部に入ったところで反転東部で群れ発見の無線が入ったらしい。50隻ほどの船団ができている。今季初めてみるキメジ・カツオ釣りらしい接近戦の光景。観察するが連れている様子はない。昨季はあちこちの船でカツオやキメジの取り込みが見れたのだが、それがない。これはダメだなの予感通り、数投するがアタリなく、やがて船団は広さを増して離散していく。船長は西部への転進を決断。なんと真鶴沖まで相模湾を一気に横断。ここでも船団が形成されているが、小田原や平塚・茅ヶ崎の船はともかく、葉山や剣埼の船まで多数いることに驚く。皆、相模湾を横断してきたのだ。だが状況は大して好転しない。二度、三度、カツオやキメジが口を使う時間が5分ほどあり各船先回りに忙しいのだが、取り込まれるのはあっちでポツン、こっちでポチンと言う程度。

今季はカツオが少ない。春に「土佐の初鰹不漁」のニュースを聞いた時から「相模湾に入る戻りカツオも少ないかも」との予測が実証されたようなものだ。キハダに狙いを絞って太ハリスでタナ下限を攻め続けるが奏功せず。船長も懸命に群れを探し追うのだが、結局船中アタリなし。俺は二週続けてアタリなし。13日にはキメジ・カツオが各船釣れていたようだが、その後また低迷している。2回とも船ではなく、選んだ日が悪かったと言わざるを得ない。自然相手の遊び、こればかりはどうしようもない。クルージング中、風強く波を被ったが、快晴にすぐ乾燥し、日焼けで真っ赤。

シマノBJSアオモノM200+B オシアジガー5000P PE8号
プラビシL80号マグロスペシャル 24号4.5m1本針オーナームツサークル1/0

2014年8月10日日曜日

相模湾クルージング

2014年8月9日(土)釣行 大潮
育丸若船長船 右舷ミヨシ1番(右4、左3)
5:30出港 11:15納竿 12:30帰港
相模湾一円 波1mうねり3m 
曇り 北東の風5-10m

キメジ・カツオ 0

月例仕立て。キメジ・カツオ。台風11号が九州・四国に接近中だが、相模湾に大きな影響なしとみて強行。間口港出船は育丸の他に喜平治丸と健洋丸ぐらいでガラガラ。他港のほとんども出船中止しているが、乗船したことのある数隻とは相模湾で出会う。雨は予想通り降らず、風は予想ほどには吹いていない。沖に出てみると長周期のうねりは入ってくるが、波穏やかで凪といっていいだろう。こういう日に数少ない船に乗っていれば、マグロに出会える確率も上がるだろうと期待して相模湾を探索。

探索クルージング。鳥の集団は時折見かけるのだが、ナブラがない。探索クルージング。船長はソナーを使って西へ東へと探るのだが、反応がない。探索クルージング。前夜眠りが浅く、海が荒れるだろうと予想して酔い止めを誤って2粒飲んだからか睡魔。探索クルージング。強くなってきた風を受けながらナブラを探すが見つからない。探索クルージング。ウトウトしていたら、急停止、「はい、いいよ、40m」のアナウンスで初投入。10時。周囲に4,5隻。やっと群れが見つかったかと期待したが、タナに卸したころには船団も離散。一流しで、また探索クルージング。11時にこの日二度目の竿入れするが、入れただけで11時15分納竿。結局二流しタナ取り5回で船中釣果なし。一日探索クルージングで終了。

帰宅後、来週別船で再戦するかと、相模湾で見かけた他船を調べてみた。どこも同じだった様子で、この日マグロをアテた気配なし。探索船の選択の問題ではなく、こうなると別の不安がこみあげてくる。まだ、マグロは湾内にいるのか、早くも出て行ったのではないのか…。心理的疲労をぬぐうべく、仏壇に「クルーズだけで釣れず。マグロいないかなー」と報告。急に今度は体が重くなった。風に打たれっぱなしだったからか、肉体的疲労が噴き出す。かろうじて洗濯・入浴・釣具清掃・食事を済ませて熟睡。

シマノ BJSアオモノM-200改 オシアジガー5000P PE8号
サミーマグロスペシャル天秤ビシ80号
16号1.5m1本針(オーナーカツオ) 20号4.5m1本針(オーナームツサークル1/0)

2014年8月3日日曜日

釣り・花火リレー

キメジ・カツオのエサ釣りの解禁を迎えた。すっ飛んで行きたいところだが、8月2日(土)は横須賀花火大会の観覧船だ。夏の恒例行事になっていたが、上さんがいなくなって帰りの運転手もいないし、今期は無しだろうと考えていた。ところが、昨年連れていった孫娘Hがまた行きたいと言い出した。

よほど印象に残っていたのだろう、4歳児にせがまれると勝てない。結局次男K夫婦と併せ3人を連れて行く羽目に。問題は帰りの足だ。飲んで車に乗るわけにはいかない。かといって飲まずして花火観覧する気にもなれない。電車で帰ると車の倍の時間がかかり、帰り着いた頃にはのびてしまう。そう言えば、長男Tが運転したがっていた。「帰りの運転するなら、花火船乗船料は俺が持つ」と誘ってみると、即乗ってきた。

結局総勢5人で観覧。キハダの乗船代が飛んでしまう額だ。酒代・食事代も併せ全てを負担する。自分たちの乗船代を捻出できなくてあきらめかけていた次男夫婦だが、その独立心があればそれでよい。恐縮するので「礼なら上さんに言いな。私が誘ったんだから全て出してやってと、去年も言うとったから、そうしただけだ」と応じる。初体験の長男も感じいっている様子で、リピータになるだろう。好きだった花火船に皆が乗船して上さんも喜んでいよう。昨年よりも観覧船が減ったように思う。花火そのものは震災以降の控え目さが徐々に戻されてきた印象だ。風がやや強かったが、波なく涼しく快適、ビールがうまい。午後暑かっただけに尚更だ。そう言えば昨年は、乗船前もせがまれて皆してシーパラダイスだったな。今年は一昨年同様、午後シロギスに単独釣行してから花火船に乗り継いだ。

2014年8月2日(土)釣行 小潮
弁天屋2号船 左舷トモ1番(左3、右3)
12:30出港 15:55納竿 16:30帰港
第3海堡沖ー中の瀬 水深20m前後
晴れ 南南東の風4-7m 波0.5m

シロギス 35匹 15-23cm
マアジ 1匹 30cm
ホウボウ、トラギス、カサゴ リリース

一昨年同様、釣り客少なく余裕の釣り座でのんびり釣行。二本竿に飽きない程度にアタリがでる。快晴で日差しが痛いぐらい暑い。久しぶりに第3海堡近くまで来たが、護岸工事がかなり進んでいた。この人口島は何に活用されるのだろう、と思いを巡らせている間にも、キスの小気味良いアタリがでる。花火大会時の常で若干早上がり。船中15-35。なぜか花火の日に乗ると竿頭になる。先週の釣行では魚信そのものが味わえなかったので、引きを堪能。

ミサキライトマスターII-180 シマノ炎月C3000 PE0.8号 1号80cm2本針
シマノライトゲーム64 シマノ幻風 PE1号 1号胴付1本針

2014年7月27日日曜日

日焼け釣行

2014年7月27日(日)釣行 大潮
瀬戸丸21号船 左舷ミヨシ3番(左5、右6)
5:30出港 11:00納竿 11:40帰港
剣埼沖 水深40m前後
晴れ 南西の風13-7m 波1-2m

マダイ 0

「今年は焼けていないな」と職場でよく言われる。回数が減った上に、釣行がたまたま曇り空に重なったためだろう、確かに例年よりも肌が白い。しばらく続いた週末仕事も今週はない。土曜に家事と墓参りをすませて、日曜も晴れそうなので、釣行の釣り物を考える。キスやアジ、サバならびにイサキは釣れすぎたときの処分に困る。イカ類は続けたせいか気乗りしない。アカムツは模様が芳しくなく、ヒラメ同様に遠い。マゴチやタチウオが良さそうなのだが、初めてのチャレンジするには準備時間が足りない。そういえば半年ほどマダイの顔を見ていない。テンヤマダイも遠いのでコマセマダイをチョイス。この時期マダイの釣果は良くないが、まぁよかろう。のんびり日焼けできればそれで良い。南西風が強まる予報で早上がりも予想されるが、まぁ、よかろう、早く帰宅できれば却って楽だ。

で、結局予想通りの展開。船中3匹だろうか。左舷胴間では左右の二人含めて、マダイはおろか他の魚類も含めて終日魚信無し。いつ以来だろうか、完全ボウズ。納骨に呼ばなかった坊主のたたりかと苦笑い。南西風で左舷だったので、日焼けはばっちり。風が強かったので汗もかかず快適にに日に焼けた。その風が徐々に強まり、波が2mほどになった11時、船長が早上がりを告げる。帰宅、洗濯、入浴、片づけを全部済ませても、まだ時間に余裕があり楽だ。ゲリラ豪雨が襲う中、釣行記にならぬこの記録を残す。

BJSミヨシ40-265+B フォースマスター2000 PE3号
天秤50cm クッション1m→1.5mを追加してみたり プラビシL80号
3号10m1本針 6号6m+2.5号2.5mテーパ2本針 6号6m+4号4mテーパ2本針


2014年7月19日土曜日

うたた寝釣行

お仲間を待つ一匹だったが…
2014年7月19日(土)釣行 大潮
育丸 → 井戸端丸 左舷トモ1番(左3、右4)
5:30出港 12:30納竿 12:40帰港
城ケ島南沖→西沖→南沖 水深100m前後
曇り時々雨 北東の風5-0m 波0.5m

スルメイカ 2匹 胴長25-30cm
マダコ 0

月例定例会。相変わらず週末に持ち越した仕事がある。睡眠も3時間。乗合なら止めて仕事にするところだったが、仕立てだとそうもいかない。事情がどうであれ港に向かわせる月例仕立ては、リフレッシュには救いになる。三連休だが日月は家事と仏事と仕事に追われることに。

釣り物はスルメとタコのリレー。序盤にスルメの顔を見たものの、上潮が速いうえに、なにより潮色が悪い。緑色というか黒色というか。案の定スルメのノリが渋い。城ケ島の南と西の沖を行き来するが、船長も懸命に探索してくれるが、空振りも多い。こういう状況になるとイカを看板にする船宿で拾い釣りしないことには数が伸びない。船中パッとしないままに11時頃にイカ終了。結局2匹だったが、ボウズに終わったメンバーに1匹贈呈。こちらも3か所ほど探るが、濁りがきつい中ではタコもなかなかテンヤのカニを見つけられないのだろう。かろうじて船中1匹を手繰りあげて終了。

まったく釣果がふるわなかったが、曇りで涼しかったので、皮肉なことに探索時間中にウトウトできて睡眠不足の解消になった。まぁ、そんな釣行もありだろう。帰宅後仏壇の写真に「なにこれ?こんだけ~?高っかいイカやな~、何やってんの!」と言われた気がして苦笑い。

BJSスルメ直結120+B + フォースマスター3000 PE5号
錘120→150号 直結18cm9本―11本針
タコテンヤ50号

2014年7月13日日曜日

善戦墓祷

輝く墓に参列者が映える
墓ができた。悪戦墓闘で選んだ石材店が良い仕事をしてくれた。写真ではわかりにくいが、インパラブルーの青い宝石のような輝きが至る所に浮き出ており、石材店もこれほど良く浮いているものはなかなか見ないというほどの大当たりだ。指定した「蓮」は、泥の中でも真っ直ぐに伸びる純真さを意味する戒名から一字をあて、同時に連なる意味も込めた。同様に絵柄には上さんが好きだったイルカを、群れる意味も込めて指定した。蓮の「二度彫り」はもちろんだが、イルカのなかなかお目にすることがない「影彫り」は特に想像以上の出来栄えで、職人あがりの石材店に任せてよかった。これらを他霊園・他石材店見積の半額~1/3でできたことに大満足。

7月13日納骨。簡単なものだ。霊園管理人が骨壺を安置して、「良い石だから重いね」と言いながら蓋をする。墓に供花を飾り、最近は少なくなった煙がもうもうと出る線香を焚く。用意してくれた台に遺影と位牌のほか、供物に好きだったお菓子とタバコを配置。墓の開眼供養も兼ねるので、ワンカップの酒と小皿に乗せた塩と米も供える。坊主は呼ばず。他の墓の開眼・納骨を観察していたが、5-10分もお経をあげれば終わりだった。この程度なら呼ぶまでもない。ポータブルのスピーカをセットし、スマホに接続、アプリの般若心経を流しながら唱える。駆け付けた長男Tはキョトンとしているが、仏壇前で何度か唱えたことのある次男Kも声をあげる。

輝く石材に映える彫りで個性的な墓に、見栄張りだった上さんも面目をほどこしていよう。真っ直ぐで子供っぽい性格から幾度となく喧嘩になった長男、次男、嫁が皆集まり、もっともかわいがっていた孫娘にも手を合わせられて、嬉し涙を流しているに違いない。命日から6か月と3日。俺にとっても一通りの区切りがついて穏やかな心境に。

2014年6月29日日曜日

梅雨空と夏空

2014年6月29日(土)釣行 中潮
主役は一番手前のイサキ
だが、40cmの大アジにかすむ
瀬戸丸18号船 左舷ミヨシ3番(左7、右7)
5:30出港 12:20納竿 12:40帰港
剣埼沖水深30m 波0.5m
小雨後晴れ 北西後南南西の風0-4m

イサキ 1匹 20cm
マアジ 11匹 20-40cm
ウマヅラ 1匹 30cm
カワハギ 1匹 23cm

「イサキはいらん」と言われて3年。今期も南房、外房の他、剣埼でも好調な様子。禁止するお上もいなくなり、3年ぶりに狙ってみる。小雨の中ピンポイントの釣り場に10艘ほどが、まさに肩を寄せ合うように船団を形成。一投目からアタリがあるがアジ。次もまたアジ。むむっ、イサキに喰わせるのは難しい。船中でもそれほど連れていない。アジも喰わなくなりまったりな序盤。

八景の船が船団に加わってしばらくした頃だから9時前後か、ポツポツと船中でイサキが釣れ出した。なんとか食わそうとするのだが、なぜかウマヅラやカワハギが釣れる。むむっ、イサキに喰わせるのは難しい。ひときわ大きな引き込みをみせて期待したが、やっぱりアジ。これは大きい。シャクリのピッチやストロークをあれこれ試して、ようやくポチンとイサキ。それらしきアタリが2度3度あったが、巻き上げ中にバラす…。

終盤は船中で沈黙。10時ごろから晴れあがり、すっかり夏の空。暑い。レインウェアの上を脱ぎ、しばらくして下も脱ぐ。Tシャツ・海パンは夏仕様だが、長靴だけ妙に浮いている。昨年キハダを釣らせてくれた中乗りさんとメジ・カツオ談義。カツオはともかく、今期もメジは定置網に入ってきていると。期待が膨らむ。結局イサキは1匹しか釣れなかったが、梅雨空と夏空を一度に楽しみ、気分爽快。

美咲ライトマスター180 + 幻風 PE1号
プラビシL40号 天秤30cm クッション30cm 1.5-1.75号3-3.5mウィリー3本針

2014年6月22日日曜日

小雨の相模湾

はら丸Webから。取り込みの瞬間
2014年6月22日(日)釣行 長潮
はら丸 5時船 左舷ミヨシ3番(左7、右7)
5:00出港 12:00納竿 13:00帰港
城ケ島西沖 水深90-130m
小雨 北北東の風2-4m 波0.5m

スルメイカ 17匹 胴長20-28cm

船上乾かず、家で干し直し
今週末も仕事。土曜に済ませるが、さすがにイライラしてきた。家事を少々サボり、日曜に3週間ぶりの船へ。スルメの模様が上向きなので、久しぶりにはら丸。まだ冷凍庫にストックがあるが、イカ禁止令を出す上さんもいないので、ついつい好きな釣り物を選択してしまう。

小雨が降っているが風がなく、波もない。群れが固まっていればドカドカ乗るのだろうが、丁寧にシャクっていないと乗ってこない。イカの移動も早く、長い流しもない。終盤雨が上がったので沖干し4枚作ったが、また降ってきて乾かず。終日派手さはなく最高で3点掛け。フォースマスターの2000番では力不足かと危惧したが全く問題なし。ポツポツの乗りで17匹。船中10-32なのでこんなもんか。

同僚Yさんに6匹、Iさんに3匹引き取ってもらう。久しぶりの釣行で、程よい疲労感。酒も美味く、よく眠れるだろう。このリフレッシュがなによりだ。

スルメイカ直結165+B + FM2000 PE3号
錘120号 18cm直結9本針 14cm直結8本針

2014年6月15日日曜日

開き直り

週末の二日が忙しい。掃除・洗濯・炊事・買い物など家事や仏事に一日取られるので、釣行は残る一日に当てるしかない。そこに仕事が入るともう融通が利かない。平日降り続いた雨が週末になって晴れあがり、今週末は絶好の釣行日和になった。にもかかわらず、だ。仕事が忙しい。金曜は出張、おまけに四夜連続の酒席が追い打ちをかけて、さすがに土曜はグロッキー気味。平日やり残した仕事をこなす必要もある。こうなるともう釣行は無理だ。

結局、家事・仏事の合間に仕事をこなしながら土日を過ごす。サッカーワールドカップブラジル大会の1次リーグ日本対コートジボワール戦を、積もったシャツとハンカチのアイロン掛けをしながら眺める。本田の先制ゴールは良かったが、内田・長谷部が決定機を物にできなかった前半中盤から敗戦を予感した。学生時代のサッカー経験から、いまだに1:0リードの危険状態を直感的に感じるのかもしれない。一見アドバンテージがあり心理的に楽になる。それが詰めの甘さを誘発する。追加点を取れれば流れを大きく引き寄せられるが、入らなければ焦りを生む。やがて攻守が空回りして迷いになる。同点に追いつかれると心理的な立場が入れ替わる。肉体的にもきつくなる。往々にして直ぐに逆転を許すことになる。そんなことを思い起こしていると、まさしくそうした展開になり逆転負け。これで1次リーグ突破はかなり難しくなった。それでも何が起こるかわからないのがサッカーだ。若い日本代表選手たちには、開き直って自由奔放なプレーをしてもらいたい。俺も開き直って釣りに出かけよう。

2014年6月9日月曜日

夏バージョン

ポメとミニダックスのミックス
無釣行の週末。金曜酒席で遅い帰宅。見越して土曜の月例仕立てには不参加。大雨だったのでどっちみち楽しめなかったろう。よく降る。この3日ほどで平年6月の雨量を超えて記録的大雨だという。キッチンの蛍光灯が点いたり消えたりするので、グロー管毎交換。扇風機を組み立てたが、雨で気温も下がり当面出番がないか。愛犬マーガリンをトリミングに連れて行く。夏バージョンにしてすっきり。最近厚いのか寝床に入らず床で寝ていたが、これだけ毛がなくなるとまた寝床に丸まった。待ち時間は釣具店で時間を過ごすが、これといって必要な物も欲しい物もない。

日曜は朝から洗濯・掃除を済ませ、あとは仕事を進める。週末にまで仕事したくないのだが、平日済ますことがなかなかできないものもある。この日も雨模様だったのがかえって救いだ。リフレッシュ感のうすい週末になった。来週末も釣行は難しいか。空模様次第だがやはり行ったほうが週明けの爽快感が違う。

2014年6月1日日曜日

良型マルイカはどこへ

マルイカを掛けられないので
途中ムギイカの沖干し作りを
楽しむ
2014年5月31日(土)釣行 中潮
瀬戸丸10号船 右舷トモ2番(左6、右6)
5:30出港 12:30納竿 12:50帰港
城ケ島南沖 水深40-50m
晴れ 西南西の風5-3m 波0.5m

マルイカ 3匹 胴長15cm
ムギイカ 12匹 胴長15cm

釼崎ではこの時期依然乗っ込みマダイをねらう船宿が多いが、土日は混んで大抵釣れない。アジやキスも今一出向く気にならない。ウィリーは釣れすぎた魚の処分に困る。イサキは6月から解禁になるが大抵初めの1週間は釣果が芳しくない。ヒラメも外川で6月解禁だが日曜に遠出すると月曜がつらい。浮き沈みがあるものの今シーズンはマルイカが総じて好調で釼崎沖でも再び釣れ出した様子。2週間前はムギイカと遊んでイカ続きになるが、他につりたい魚が見当たらないこともあって出かけた。

序盤からマルイカには悩まされる。アタリはあるが掛け損なう。アワセが遅いのだろう。足や吸盤だけが上がってくる。ムギイカは取り込めるのだが、今日の狙いはこいつらではない。マルイカに狙いを絞って誘う。船中釣れている型が小さいので、アタリを察知するのが難しい。中盤になんとか3匹掛けたが、終盤はばったり。アタリを見極められない、察知しても掛け損じの感触だけが残る展開で、結局15匹で納竿。船中2-52。

上手い人は竿の特性にあった誘いでアタリを感知して掛けている。固い竿ではタタキでイカに触らせず、止めて触った瞬間に間髪入れずにアワセ掛ける。俺も数年前に買った固い竿だが、この触った瞬間をなかなか察知できない。最近は柔らかい竿を使う人が増えてきたようだ。トップの人もそうで、ゆっくり引いてテンションの変化を察知してアワセ掛ける。竿が柔らかい分、イカが違和感を感じて離れるまでの間が稼げるという。竿やそれに応じた釣り方は年々進化して、小型のマルイカも数釣れるようになったように思える。逆に型の良いマルイカを見なくなった。このブログのマルイカ釣行を読み直してみると、2010年を最後に良型を見ていない。良型に成長する前の小型を釣りきってしまっているようになったのではないかと懸念してしまう。

はまれば楽しそうな小型数釣りだが、大枚はたいて竿を新調してまでそれを追求する気にはなれない。リフレッシュ目的の週末釣行。のんびりゆったり楽しむのが性に合っているようだ。そんな報告をしながら明日の誕生日を迎えられなかった上さんの仏前に小さなマルイカ3匹を供える。

バイオインパクトマルイカ165 + 幻風 PE1号
錘40号 直結ブラ5本ヅノ

2014年5月19日月曜日

悪戦墓闘

小さな仏壇にしたので、その下に骨壺を配置してある。それらを中心に、上さんが寝起きしていた和室は、遺影やら好きだった写真やら遺品やらを飾って、追悼の部屋になっている。骨壺はそのままにしていてもスペース的に邪魔にならず、心理的に支障があるわけでもない。しかし…、と考えた。俺が死んで骨壺が二つになれば、子供たちがその始末に困るだろう。親も親類も頼らず二人で勝手に生きてきたので、上さんも俺も入るべき墓がない。この際、俺の墓を建てておき、そこに上さんを先に入れておこう。

子供たちは今のところ遠くに移住する気配がないので、墓を建てるなら近くが良かろう。寺の檀家になると抜けられない事は友人Fの話で察しがつく。煩わされることのない霊園が良い。チラシやネットで調べた4軒を5月4日、5日と半日ずつ見て回る。初めて知ることが少なからずあったので記録に残しておこう。…もっとも二つ目の墓を買うために後日参照することはまずないのだが。

墓地は買うものだと思っていたが、言わば借りて使うものだった。だから「永代使用料」と言う。所有者はあくまで霊園であって、それを使用する権利に金を払う。このあたりだと1㎡で40-50万が相場だ。では、その使用権を販売するのは霊園だろうと思いきや石材店である。墓石を売る石材店が建てる土地を斡旋する構図だ。これは未確認だが、石材店は墓石を売る販売権を得るために霊園所有者にを支払ってもいるようだ。結局、霊園の所有者は事務所を設置して管理しているだけに過ぎず、墓石を売る側と買う側の両方から金を得る。良い商売である。

一つの霊園には、墓石の販売権を得た複数の石材店が詰めている。墓石を売る上で互いに競合するので、あの手この手で「ぜひ当社に」と群がってくるのだろうと思いきや、さにあらず。受付には輪番制で日替わりで一社だけが詰めており、指定の石材店があるかと聞く。チラシ等で指定店があればあっさり紹介して、奪い取ろうとはしない。チラシは持っていたが、あえて指定店はないと言うと、「フリー」のお客として、その日詰めていた石材店が担当するという決まりらしい。競合するはずの石材店同士が、言わば紳士協定を結んで過当競争による安値販売や過剰勧誘を回避しているらしい。毎日他社との競合にさらされている身には、談合的とも言えるこのシステムは驚きというか羨ましいというか、妙な感覚を抱いた。

墓地にも標準やらゆとりやら芝生やら様々な種類がある上に、面積も0.5-4㎡間に刻みが多い。標準は墓石の左右に隙間が1cmあるかないかなのに対して、ゆとりは10cmぐらいのスペースがある。ゆとりにも背面が墓石どおし隣接しているものと垣根で仕切っているものとがある。芝生は文字通り基礎コンクリートの周囲を芝生敷きにしたものだ。上さんなら何を好み値段との折り合いをどうつけるだろうと想像しながら、迷うところは自分の墓地だと思えば判断は早い。ゆとり墓地で広さは1.0-1.2㎡と決める。

墓石はさらに厄介だ。まず石材の種類にきりがない。産地はかつて中国、いまはインドや南アフリカが多いという。国産は希少価値で高価だ。ついで装飾にも額出、亀腹、深堀り・二度彫りなどなど正に千差万別。当然、種類や装飾によって値段が変わる。しかも石材で数十万単位、装飾一つにつき数万単位でポンポン上がる。墓を購入する人は石材には大抵素人なので、こうなると相見積もりで競合させないことには、ほとんど言い値で買わされることになる。条件として、石材は南ア産インパラブルーとし、装飾はオプション一式とした。固く黒っぽい石の中に青い星が輝くインパラブルーは高価だが上さん好みだし、見栄坊だったので装飾も凝った条件でまずは見積もることとした。

同じ霊園内で石材店が競合しないなら、霊園をまたいで競合させればよい。4か所廻った中からZ霊園とY墓苑に絞る。いずれも明るい雰囲気で最寄駅からの距離も同等。Z霊園は自宅からの近さと永代使用料の安さが強み、Y墓苑は昨年オープンの新しさと綺麗さが強みだ。弱みは、Zが高圧線と隣接の産廃施設、Yが騒音といったところだ。霊園そのものとしては、Y墓苑のほうが気に入った。あとは価格次第。永代使用料や年間管理料はYのほうが墓地面積に対して割高だか、その差は数万・数千円の単位で大したことはない。残るは墓石の価格だ。それぞれの霊園で「フリー客」として案内した石材店担当に、同一条件で見積もらせて価格競合させながら値引き交渉すればよい。

Z霊園担当は個人経営の、Y墓苑担当は大手の、それぞれ石材会社だ。同条件の見積である。Zは100万、Yは180万を提示した。いずれも通常200万以上する高級石材と凝った装飾なので、これが限界という。80万もの差は、複数の要因から生じているらしい。Zは石材の直接仕入れでコストを下げた上に、職人主体の会社なのでどんな装飾でも一括引き受けでコストを抑えている。影彫りと称す独自技術の追加も含めるが、これ以上の値引きは勘弁してくれという。対してYは問屋流通コストや社内人件費が嵩む上に、各装飾毎に規定料金を上乗せすることで儲ける大手ならではの仕組みだ。「50万以上の開きがあるので他社にするぞ」と更なる値引きを迫ったが、条件を緩和しない限り無理という。Z担当は父親と兄経営の石材店で修業した職人で、Y担当は長年実績を積んだ女性営業課長だ。前者は営業下手だが、石に詳しい上に値引き額を即決できる。後者は営業上手だが、石はマニュアル知識でしかなく値引きの判断も限定的だ。

Z担当に内定して、契約書を書かせたのが6日。連休最終日のこの日は釣行したかったのだが、それ以上に決めてしまいたくなったので3日連続で霊園に足を向けた。決定打は価格差だが、俺も技術者の端くれ、口下手でも石材や彫刻技術に明るく必至なZ担当とのほうが話しが合ったとも言える。受付が非番な日は霊園の墓地現場で組立工事している様子も確認済だ。ばっさり値切りさせた揚句、石材や彫刻・装飾にさんざん注文をつけて契約書を作成させたが、この日サインは保留した。個人経営なので与信に不安があり、それを物語るように契約書も手書きでいかにも頼りない。慌てて後悔しないか自らクーリングオフする意味もある。前金支払い後に詐欺に騙されてはたまらない。「縁起でもない事を言うが、墓石製作中にあなたが死んだら、誰がこの仕事を完了させてくれるのか?」と問う。修業していた父親・兄貴の石材店で現在はアドバイザーの肩書も持っており、その名刺を出して「ここが代わりにやってくれるから心配なく」との答え。いつ再訪するとも告げずにこの日は去る。

ざっと調べたところその石材店は歴史があり、大手有名霊園での実績も多く、大丈夫そうだ。翌週末に再訪して、「契約しよう」と告げる。素朴な笑み満面さがいかにも職人気質だ。信用してはいるのだが、「銀行引出に一日限度額があるのを知らなんだ」として50万だけ前払いする。ほとんどが永代使用料や管理料など霊園に支払われて、石材店には数万ほどしか入らない額である。「全然問題ありません。仕事にかかります。墓石彫刻図面ができたら送るので何度でも修正してください。掘り始めたら変更できませんから」と、仕事できることが嬉しそうだ。その日5月10日(土)に契約。奇しくも上さんの4か月目の月命日だった。

2014年5月18日日曜日

季節のムギイカ

2014年5月17日(土)釣行 中潮
平安丸 8号船 左舷ミヨシ1番(左7、右7)
6:20出港 14:15納竿 15:00帰港
真鶴沖 水深40-50m 波0.5m
晴れ 北東後南西の風0-5m

ムギイカ 84杯 胴長10-15cm

先週は2年ぶりに美味いマルイカをそれなりに楽しんだのだが、イカ釣りの楽しさはやはり数釣りだ。茅ヶ崎から真鶴にかけてムギイカが釣れ盛っているようなので、小田原早川港へ。ムギイカは錘80-100号電動が一般的だが、水深も浅いので先週のマルイカと同じ40号手巻きのライトタックルで挑む。平安丸には電動、ライトの他に、当地で盛んな手釣りの人も多い。

直結・直ブラ5本スッテ仕掛けで開始。小さなムギイカにちょうど良いのか、5cmに満たないスッテに乗ってくる。一投目からダブル。以降ポツポツ掛けて楽しい。入れノリというわけではなく、底だったり中層だったり、誘いも早めだったり遅めだったり、色々試していると乗ってくる。何もしないと乗ってこない。マルイカと異なり、明確なアタリと小さい割には強い引きとが楽しい。

44杯贈呈後でもこのボリューム…
84杯持ち帰ったらゾッとしていたろう
乗りが遠のくと、周囲を観察。乗っている人の仕掛けに替える。11cm直結、14cm直結、11cmブランコと入れ替える度に乗るので嬉しくなる。単発が多いが、時々ダブル、トリプル、最高で5点掛けも。調子に乗って浮スッテのブランコ仕掛けも試してみたが、これは今一だった。群れが大きくて多点掛け連発という派手さはなかったが、一日を通して飽きることなくポツポツ乗りつづけ、結局自己記録更新の84杯。船中20-99。手釣りの人が130杯釣っていたが、協定でもあるのか船宿の発表はいつも99が上限だ。手釣りは慣れると感知できるアタリも多く、手返しも早くなるのだろう、数が伸びる。

スルメイカの子だが麦の穂がなる頃によく釣れるのでムギイカと呼ばれるようになったという。食べきれないので、同僚Yさんに30匹、ご近所に14匹もらってもらう。快晴・凪に、Tシャツ・海パンの夏仕様で釣行。移動時の風はまだ寒くて上着を羽織ったが、実釣中には良く焼けた。大雪は上さんの涙かと思った1月からもう4か月。梅から桜、桜から皐月へ。その皐月も散り始めて緑がこくなったと、季節の移ろいに気をとめるようになった。もう夏だ。

シマノバイオインパクトマルイカ165M + シマノ幻風 PE1号
錘40号 スッテ直結・直ブラ5本
錘50号 11cmプラヅノ直結8本、14cm同、11cmプラヅノブランコ7本、スッテブランコ5本

2014年5月11日日曜日

悪イカ苦闘

出船準備の喜平治丸の向こう
房総半島越しに日が昇る
2014年5月11日(日)釣行 中潮
喜平治丸 8号船 左舷トモ5番(左11、右11)
5:30出港 12:45納竿 13:05帰港
城ケ島南沖 水深50-30m
晴れ 北東の風3-0m

マルイカ 8匹 胴長10-15cm
ムギイカ 9匹 胴長10-17cm

週半ばに城ケ島沖でマルイカが釣れ出した。イカが湧くと人も湧く。快晴凪予報に急ぎ間口港へ。2艘とも空き席が2-3か所というところへ滑り込む。満船で乗れない人もいた。城ケ島沖を探索しながら西進。イワシが回遊して鳥山が大きい。地元の他に佐島や長井の船も集結している。

このサイズだと
おちょくられる
朝の二投でムギの一荷とマルを掛けてまずまずの滑り出し。ところが徐々にサワリを感じるが掛け損いが増えていく。久しぶりの感覚についつい夢中になる。掛けても巻き上げ中にバレて天を仰ぐ展開に。ムギもマルも小さいのでタイミングよく掛けないと取り込めない。

それでもなんとか序盤にムギをポツリポツリ追釣。中盤以降探索クルーズが長く多くなったが、飽きない程度にマルイカが釣れる。終盤はノリも悪くなったので、ブランコでポツリポツリ。都合17匹は型が小さいこともあって少々物足りない釣果だが、二年ぶりにマルイカに遊ばれて楽しい釣行に。二艘で船中9-75。腕や技で違いの出る釣りだ。

バイオインパクトマルイカ165M+幻風 PE1号
錘40号+直結・直ブラ5本針、錘50号+ブランコ5本針

2014年5月10日土曜日

悪草苦闘

今年のGWは曜日の並びから前半と後半に割れた。後半の5月2日に休みをとって5連休にしたが、すでに記したように釣行は3日の仕立てのみだった。他の休日は荒れ放題になっていた家周りの清掃、クローゼット遺品の整理、そして墓探しに終始した。

家周りの清掃は、主に雑草むしりとプランターの廃棄だ。実は4月29日に始めたのだが、ポーチの雑草をとり、植込みの落ち葉を払い出し、隣家から侵入して壁に到達した蔦をむしった時点でギブアップ。久しぶりにスクワット運動をしたようなもので、翌二日ほどはモモが痛んだ。2日になって庭の草取りを済ませたのだが、40Lのごみ袋で都合二杯もの雑草・落ち葉に。雨を待った6日に雑草薬を撒いて一段落。

往生したのはプランター。大中小、丸形や長方形の様々なものがごろごろ20近くもあった。いったいいつの間にこれほどまでにため込んだのか。駅前まで散歩しては気に入ったものを買い足していたのだろう。しかし草花が植えられているものは皆無で、枯れた根と土が入っているだけか、打ち捨てられて雨水が入っているかのいずれかだ。元気な頃にきれいな草花を育ててはニコニコと喜んでいたのを偲ぶ。この10年ほどは活けたいのが思うように体を動かせずだったのだろう。愛犬クロベエが掘った穴をプランターの土で埋める。蚊取り線香置きに使えそうな3枚の受け皿のみ残して、全て廃棄。芝生もすっかり傷んでしまったが、3歳児が大きくなるまでは貼り直しても無駄だろう。かつて一時使った人工芝を敷き直して土汚れを防ぐ。すっきりした庭、通路、ポーチを展開から眺めて喜んでいよう。

2014年5月3日土曜日

想定通りの展開

2014年5月3日(土)釣行 中潮
育丸 → 丸重丸 右舷胴間(右3、左3)
5:30出港 12:30納竿 12:45帰港
城ケ島西沖水深40-50m → 剣埼沖水深20-30m
曇り後晴れ 南西の風0-5m 波0-0.5m

マルイカ 0
カサゴ 15匹 17-25cm リリース&贈呈
ベラやトラギス リリース

月例仕立て。間口や江奈港のほとんどの船宿がマダイ狙う中、敢えてマルイカを狙うという。毎年GWにはマダイを狙うが、船も釣り客も多くてあまり釣れないし、コマセマダイは退屈だというのがその理由。マルイカは今シーズン深場で釣れた後浅場ではムラが大きく、今はほとんど釣れていない。しかもイカ釣りを看板にする船宿ではないので、チャレンジャーというより無謀だ。皆承知しているので、保険にカサゴとのリレーにするところが、この仕立てメンバーの楽しいところだ。

城ケ島南沖からマルイカの群れを探しながら西進すのだが、案の定見当たらない。北進して亀城根を目指すと、霧か霞か靄か、ともかく視程が20m有るか無しかに。360度白い空気に囲まれて陸地は全く見えず、視界にはべた波の水面だけ。まるで早朝に山奥の池に迷い込んだような幻想的な雰囲気に。こうなるとイカを探すどころか他船とぶつからないようにするのに精いっぱい。遊覧船どころか、幽霊船の様相に。結局4投しただけでイカの顔みず、9時ごろ剣埼沖に引き返す。不思議なことに、城ケ島の西では靄で曇り肌寒いが、東では晴れ渡って心地よい。

カサゴを狙うのは初めてだが、アカムツと同様に底をトレースすれば、ポツポツ釣れる。水深が浅いのでアタリもわかりやすく、頻繁なので飽きることがない。ところがその半分も掛けられない。即合わせしてみたり、一呼吸おいてみたり、じっくり喰いこませてみたり、とあれこれ試して楽しむ。が、これが正解というのが結局わからず。都合15匹釣り上げたのだが、型が小さいのでほとんどリリースし、まぁまぁサイズ3匹は持ち帰ってもしょうがないのでメンバーのMさんに贈呈。船中では30匹クラスも釣れていたので、タナなり誘いなりなにがしかコツがあるのだろう。針掛りと併せ、たかがカサゴでも奥は深いということか。

マルイカは沈黙・カサゴを楽しむ、という想定通りの結果に、ラーメンをすすりながら皆笑う。結局クーラーボックスを汚すことなく帰宅。出港帰港が早くなって気分的に楽だ。洗濯・風呂・釣具清掃を済ませて、まだこのブログも書ける。過去ログを眺めると、カサゴを持ち帰ると「嫌いやのになんで持って帰ってきたん?」と言われ、持ち帰らなければないで「何やってきたん?」と言われた日々が懐かしい。

シマノ バイオインパクトマルイカ165 + 幻風 PE1号
マルイカ: 錘40号 直結+直ブラ5本針
カサゴ: 錘25号 3号95cm 2本針

2014年4月27日日曜日

凪の太平洋

数も型ももう少し欲しかったが、
今ではこれで充分
2014年4月27日(日)釣行 中潮
正一丸 3号船 左舷トモ3番(右6、左7)
4:00出港 10:30納竿 12:00帰港
片貝沖 水深250-350m 波0.5m
晴れ 南の風3-6m

アカムツ 3匹 25-35cm
オキギス等 リリース

快晴・凪予報に外洋に出かけることにした。九十九里浜の沖合、陸地の見えない太平洋上で、アカムツを狙う。250m以上の深さの前半ポツポツ釣れる。後半は350mの水深だが、FM3000の道糸がいつぞやの高切れで300mしかない。予備のFM9000に交換して事なきを得たが、道糸の太さでアタリを取りにくい。底潮が早くなり400m以上流されることも。おまけにサメやギス等に悩まされ、結局前半の3匹で沖上がり。船中1-11匹、40cmを超す大型も結構釣れていた。竿頭は、3-4本針で底に這わせるようにして追い食いさせるベテランだった。ホタルイカとともに薄くピラピラのサバ皮を使用していて、それも奏功していたようだ。浜茄子丸の船長がサバは薄く使えと言っていたのを思い出す。型も数も今一だったが、帰路はデッキで暖かな日差しを浴びながらうたた寝。裾分け禁止するほどの大好物だった炙りアカムツの握りを仏壇に供える。

中深場73-205H + FM3000 PE5号 → FM9000 PE8号
錘250号 2.5m前後2本針幹8号枝ス6号

2014年4月19日土曜日

百か日

2014年4月19日(土)
百か日。ばあばから送られた好きだった菓子を供える。早くもみすぼらしくなった桜から献花も入れ替え。朝から一人で焼香、読経。坊主は呼ばず、夕刻には次男Kと共に読経。先週釣り上げたマダイを好きだった塩焼きにして供えてやろう。仏壇に並べた写真に納まる実の親父や俺の親父とも飲み交わしているだろうか。

卒哭忌とも言うらしい。字のごとく、慟哭つまり泣き叫ぶことを終える頃、という意味だとか。なるほど、思い起こしたり懐かしんだりすることは少なからずあるが、もう悲しみに泣き暮れることはない。先輩Mさんが諭したように、仏事は良く整備されたシステムだと改めて感心する。

墓を検討する。お袋は親父の墓を結局建てないままにしている。送った墓代は何に化けたのか、今となってはどうでもよい。建てていたとしても遠くてなかなか参れないし、守る墓がないのは却って気楽だ。親父を慕っていた上さんだが、墓に一緒に入ろうとはしなかったろう。生まれ故郷には立派な墓があるのだが、震災後に墓参りに誘っても拒んでいた。複雑な事情の田舎の墓に戻ろうともしなかったろう。

生前の想定は俺が先に死ぬことだった。葬儀不要、焼くだけにして好きな海に散骨してくれ、とよく話していた。逆は俺も上さんも想像だにしなかった。今は骨壺一つなので小さな仏壇の下に安置してある。俺が死んで骨壺が二つとなると、さすがに子供たちも処分に困るだろう。子供らのいずれかが墓を守れるのであれば、この際自分の墓を建てておこう。上さんには先に入っておいてもらえばよい。上さんはこの家がお気に入りだったし、子供たちも遠方に移りそうな気配もない。幸い近辺には霊園墓地が少なからずあり、それらなら墓参りにも不便はなさそうだ。いくつか見に行ってみるとしよう。

2014年4月13日日曜日

時はさまざま

ウィリーでどっちゃり
2014年4月12日(土)釣行 中潮
忠彦丸 第7倖運丸 右舷トモ1番(右8、左10)
7:20出港 14:40納竿 15:50帰港
久里浜沖~剣埼沖~館山沖 水深90-120m
晴れ 北東の風8-0m 波1-0.5m

マダイ 1匹 2.7Kg
マアジ 31匹 25-35cm
メバル 2匹 18cm
シキシマハナダイ 6匹 リリース
ドンコ 2匹 リリース
オオアナゴ 1匹 リリース
他小魚 リリース

時は冷徹。人の喜怒哀楽に一切惑わされず、早くも遅くもならず正確に進むだけで、決して逆戻りしない。10日、月命日。早3か月が経過してすっかり春めいた。嫌いだった菊に替えて桜を供え読経、冥福を祈る。

アジを除くと迫力のマダイ
春はウィリー。アミコマセで魚を誘う。多様な魚が釣れるので楽しく飽きない。久里浜沖で開始。潮が速い。95mの水深に対して120m糸を出して着底。ドンコまたドンコに苦笑い。どうやら糸フケがとりきれず、底を引きづっているようだ。断続的な強い引き。慎重に巻き上げたがアナゴ。これが体長1m以上、直径15cm以上はあろうかというオオアナゴ。思わぬ「アナコンダ」の出現に、タモ網に入らず船べりでハリスを切る。船長もたまらず剣埼沖へ移動。穏やかな春の日差しに、時は長い。

釣りはアジ。船中でシキシマ、サバ、アカイサキなど多様に釣れる。旨いのだが、持ち帰ると苦言された魚たちで、未だに困った気分になる。これらをいかに避けてアジに喰わせるか、をテーマに。泳層がアジは低く、他は高いと想定。底から4m以内を狙い、コマセも柔らかく撒く。的中。「外道」を避けてアジだけを連釣。良型。魚信がなくなったころ、いきなり強い引き。やや硬めのドラグを滑らせる引きにメダイを想定。2.5号ハリスでは無理は禁物。巻いては出されて。海面を割ったのは、後検量2.7Kgの綺麗なマダイ。遠くに位置するマダイ船団を尻目に、してやったり。興奮の攻防に、時は止まる。

忠彦丸Webから。
船長もなぜここにマダイ?
海は船。館山沖に移動後もアジに的を絞って入れ食い状態。捌くに苦労するとわかっていても、手を止められない。朝方吹いていた風も収まり、温かい日差しに船はたたずむ。アジ追釣に、時は短い。全ての魚種計で船中12-43。竿頭とマダイに満足な釣行。べた凪の海上を疾走する大型船。帰港帰宅後に、時は忙しい。

ダイワ中深場73-205H + シマノフォースマスター2000 PE3号
天秤50cm、プラビシFL60号、クッション50cm、2.5-3.5m2-3本針