2014年2月23日日曜日

夕マズメの大アジ

手前が46cmの大アジ
奥のマサバと張り合う大きさ
2014年2月22日(土)釣行 小潮
関義丸8号船 右舷ミヨシ2番(右9、左9)
13:00出港 17:00納竿 17:15帰港
走水沖 水深60-35m
晴れ 東北東の風5-3m 波0.5m

マアジ 9匹 25-46cm
マサバ 2匹 40-50cm
ゴマサバ 1匹 35cm
イシモチ 2匹 26cm

先週、先週末の雪かきで汗をかいたのがまずかったのか、鼻水・咳が止まらない。市販薬では治めきれない。ヤリイカを釣りに行こうと朝早く起きたが寝不足だ。寝直してから医者に駆け込み、薬を処方してもらう。鼻水も咳もピタリと止まった。久しぶりの好天に午後船に乗りたくなる。急ぎタックルをビシアジ用に積み替えて走水港へ。1か月以上振りの釣行で、潮風が新鮮だ。

午後なら空いているかと思いきや続々と釣り人が集まり満船。潮が弛んでいる。大きなお祭り騒ぎにならずにすんだが、魚の喰いも悪い。納竿30分前までに釣れたアジは1匹のみで、イシモチとサバのほうが多い。あきらめかけた時に夕マズメが始まった。マアジが入れ食い状態に。総じて型が良い。中にはサバと勘違いしたほどの大アジも。後検量すると46cmもあった。船中2-15。劇シブの午後になるところだったが、夕マズメの大型アジ連発に救われた。

刺身、ナメロウ、アジフライ、開き、つみれ鍋…。捌き方を聞く相手がいないのは寂しいものだ。23日は上さんの四十九日法要。揃えた位牌と仏壇に開眼法要も兼ねて坊主を手配した。偲びながら好物だったアジを食すことにしよう。

中深場H200 + フォースマスター2000 PE3号
天秤50cm、クッション30cm、カナビシ130号 2-1.5号2m2-3本針

2014年2月16日日曜日

雪また雪

ポーチから駐車場を望む。
身動きとれず…
11日(火、休)月命日明け。久しぶりの釣行を計画して準備万端。50cm超積もった8日の雪による影響はなさそうだが、当日の強風予報に断念。

なんとかポーチの通路を確保
 15日(土)、前夜から関東では記録的大雪。北国の方々に言わせれば「たかがそれしき」の積雪量だが、80cmほども積もる。先週より多い。ももの高さでは、ポーチから道路までも歩けない。小雨に変わった朝一番から雪かき。なんとか道路までの通路を確保。ポストを覗いても新聞がない。配達不能だったのだろう。可燃ごみを車前の雪上に置いておくが、結局回収中止。あちこちで車がスタックし、鉄道・航空も含めて交通網はズタズタ。位牌と仏壇の配達不在票があり、再配達を頼むがこの日は無理。今週末も清掃や遺品整理で過ごす。

2014年2月8日土曜日

遺族さまざま

2日(日)雨風予報に釣行中止。次男K家族も忌中に配慮してか金欠だからか、家に留まっている。わんぱく娘の世話に手を焼き少々陰鬱な様子。皆連れてズーラシアに。もう10年以上前か、酩酊状態の上さんに苛立つKを連れて出して来たのは。当時よりも拡張されていて、オカピなど珍しい動物も増えた上に、フクロウやワシの飛行ショウが楽しい。孫娘もラクダに乗ったり、サル気分を味わえるアスレチックスではしゃいだり、半日走り回って大はしゃぎ。皆気分転換になったろう。俺は歩き疲れたか、久しぶりに7時間ぐっすり眠れた。

3日(月)ばあばの義理の息子に電話。ばあば受取の生命保険全額を葬儀代にあて、親父名義のマンション資産相続権を放棄させる一方、残る住宅ローンをばあばに支払わせる。「厚かましくもひどい話だが、他家の問題なのでそれについてどうこうしろとは言わない。ただし、義理とはいえ家の母を追い詰めて出て行かせ、他人に面倒を見させたと世間は受け止め、社会通念上・人道上の汚点を残すことになる意味合いを持つが、そうと認識したうえでばあばが出ることを良しとするのだな」とだけ確認する。動揺しつつ言い訳するが事実は一つだ。とどのつまり「出て行くというものを止めるつもりはありません」が本音。呆れた人間だが反面教師とする。

4日(火)家を出る覚悟を決めて元気になっていたばあばから珍しく仕事中に電話。こちらに来る気でいたのだが、地域の友達に挨拶回りしているうちに、やっぱり慣れ親しんだ地で暮らしたいと思うと言う。幸い友達の一人が近くの物件を安く紹介してくれるので、そこに移ると。引越予約前にと日中の電話になったらしい。親身に世話してくれたのにすまないと詫びもする。俺と呆れ義理息子との会話は知らない。元々今のマンションを出て近くに移るのが一番と勧めていたので「それは良かった、そうするのが一番。何か困りごとがあればまた連絡しな」に感涙の様子。連夜電話相談受けていただけに、胸の心配事が一つとれてホッとする。その友達が本当にどこまで頼れるのか気は抜けないが。

5日(水)手配していた戒名が届く。玉蓮歩安信女。子供のように純粋だった上さんに蓮がぴったり。遺族皆満足。本位牌・仏壇を手配。四十九日法要を開眼法要と合わせて予想外に安く頼めることを知り予約。

8日(土)積雪。釣行不能。明日も残雪や風で無理か。胸のつかえが一つずつ解れてようやく釣りに行きたいと思えるようになってきた。

2014年2月1日土曜日

読経

23日から毎朝晩読経。どの経を読めばいいのか。まずはネットで仏教宗派を調べてみる。幼いころに聞いた念仏から俺の家では浄土宗系だと知れる。念仏を唱えれば誰でも仏になれるという教義は俺にはピンとこないし、もともとその歴史が好みでない。系列を加えると最大宗派なようだが、単一の宗派で最もポピュラーなのは曹洞宗らしい。禅宗でこちらのほうが好みだ。教義は「座禅が悟り」。ただ座ることがそのまま悟りだという。これだ。上さんは座禅をしてみたいと言っていた。いざとなると出無精で、結局一度も行かなかったのだが、これが良かろう。主な経典は般若心経。短くて良い。ストリーミングで禅僧の読経を再生できる。今やいつでも流せるスマホ用アプリまである。朝番これらを再生しながら声を出して読む。その声が閻魔大王ら7日ごとに49日間現れる審判者に届くと、故人の生前の罪を減免されて成仏できる、という意味らしい。その真偽はともかく、なるほど声を出して経を読むことで、喪失感なのか不安感なのか心の痛みが和らぐ、…気がする。やはり先輩の言は聞くものだ。

宗派を調べているうちに、戒名やら位牌やら仏壇やらがリーズナブルに手にし得ることも知る。 核家族化が進んで小型でシンプルな仏壇需要が増えたことや、従来「お布施」という名の言わば不定価格に対して定価で見せて手配する企業が出てきたことによるようだ。仏僧界にもオープン化が進みつつあるということか。15年以上に渡る上さんの闘病やらや子供らの借金やらで破たん状態の家計だが、これならなんとか捻出できる。49日に間に合うようにと手配開始。

自律して家族を養うためにもまともな職探しにようやく本気になった次男Kが、昨夜問う。「ぼくらが居なくなったら、父さんは一人でどうするの?先々こうしようって考えていることがあるのかなあと思って…」急に経を読み始めたこともあって、どうやら俺が生きる希望を失っているのではないかと心配しているらしい。「とっとと海辺に移り住んで、仲乗りのバイトがてら釣り三昧。早いとこ稼げるようになってくれ」と応じる。よく観察しているらしく「このところ釣り行ってないね…」と、心憎いことを言う。「天気良ければ日曜にでも行くつもりや」と応じる。安堵の表情で「うん、そうしぃ」と話す様が上さんにそっくりだ。