輝く墓に参列者が映える |
7月13日納骨。簡単なものだ。霊園管理人が骨壺を安置して、「良い石だから重いね」と言いながら蓋をする。墓に供花を飾り、最近は少なくなった煙がもうもうと出る線香を焚く。用意してくれた台に遺影と位牌のほか、供物に好きだったお菓子とタバコを配置。墓の開眼供養も兼ねるので、ワンカップの酒と小皿に乗せた塩と米も供える。坊主は呼ばず。他の墓の開眼・納骨を観察していたが、5-10分もお経をあげれば終わりだった。この程度なら呼ぶまでもない。ポータブルのスピーカをセットし、スマホに接続、アプリの般若心経を流しながら唱える。駆け付けた長男Tはキョトンとしているが、仏壇前で何度か唱えたことのある次男Kも声をあげる。
輝く石材に映える彫りで個性的な墓に、見栄張りだった上さんも面目をほどこしていよう。真っ直ぐで子供っぽい性格から幾度となく喧嘩になった長男、次男、嫁が皆集まり、もっともかわいがっていた孫娘にも手を合わせられて、嬉し涙を流しているに違いない。命日から6か月と3日。俺にとっても一通りの区切りがついて穏やかな心境に。
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