2016年7月18日月曜日

今更ながら秒も年も悪くない

ジャックの撮影。カートは見知らぬ人
7月18日が、というより7月の第3月曜が、海の日という休日になり、16日(土)から3連休。天気予報が芳しくなかったので、釣行は計画せず。Fドリーム平塚というレンタルカート場に出向いてカート初体験。遊園地にあるブレーキ不要のゴーカートではない。200ccエンジン搭載のカートに手袋やヘルメット装着して本格的だ。若かりし頃、カートに乗ろうとしても、場所もない、店もない、金もないで、あきらめたものだが、いつの間にやらレンタルカート場があちこちにあり、ここではリーズナブルな価格で、1周470mのコースを3、5、10周スポーツ走行できる。50の手習いってなもんで10周楽しんだ。プロ級は1周32秒台、慣れた人は35秒台で走るようだ。前半はカートとコースに慣れるべく40秒台の走行。後半早めたつもりだがもう少しで39秒を切るところどまりだった。初めてで40秒を切れば上出来らしい。失敗してハーフスピンしたのが1回あったが、ブレーキングで簡単にテールスライドするのでカウンターステアでドリフト量をコントロールするのが楽しかった。ただしスライドでタイムロスするので、次はグリップ走行で攻めてみよう。長くなってきた人生で、今更ながら秒を競うのも悪くない。

離婚届が透けて見える
17日(日)は家事や買い物で過ごし、18日(月)はかつて上さんが使っていたラックの遺品を整理した。生前触ることのない、いわば聖域のようなラックだったので、何がでてくるか不安でこれまで手つけずだった。何度も貯めようとして壊した貯金箱やマニキュアの山などを捨てると、古い音楽カセットテープやビデオテープが出てきた。古いものは30数年前の懐かしい物やアメリカ生活時代の物がある。これらはいずれ再生できなくなるので、別途ディジタル化しておこう、一苦労しそうだ。質権も多数出てきたが、ブランド物のバッグや財布はことごとく酒とパチンコの露と消えたまま流れ去った。記憶からほとんど消えていた、旅行や家族の懐かしい写真が山ほど出てきた。断酒中に収めたのだろう、見知らぬアルバムにきれいに整理されていた。アルバムによっては子供の名前が書いてある。いずれ渡すつもりで仕分けていたのだろうか。依存症から抜けられない殺伐とした時期に渡した「酒やめますか、家族やめますか」と記した紙も収められていた。その裏には離婚届が入っている。別れるつもりはなかったのだが、断酒へのきっかけにすべく突きつけたものだ。このアルバムには名前は書いていないが、俺への物らしい、妹の披露宴での写真など子供不在の写真も多く入っているから。収めたくなかったのだろう、断酒会や親父さんの写真はバラのまま出てきた。別アルバムに収めてやろう。

断酒挑戦中のカレンダー
2006年~12年のカレンダーが出てきた。子供たちにも見放され、ついに断酒に取り組んでいた頃のものだ。断酒何日、何か月、何年目の数字を毎日積み重ねた。トイレのカレンダーに記すのは俺の役割だった。それも励みに上さんは一日一日断酒を積み重ねていた。忘れまいと取っていたのであろうに、孫らと暮らし始めて油断したのか、2013年のものはなかった。長男Tや次男Kの通信簿や作文、賞状なども続々出てきた。いつ急に死ぬかわからない、生きている間に渡しておいてやろうと思い立ち、それぞれのアパートにドライブしたが、いずれも不在だった。まぁ、そんなもんだろう。

彼方にあった様々な記憶が蘇り、不安通り期せずして悲しく辛い一日になった。だが、あれから2年半という時間が悲しみも癒やしている。長くなってきた人生で、今更ながら年月を重ねるのも悪くない。

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